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ー 訴訟により前社長が退任、破産申請へ
ー 運営会社、引き取り手を検討中

訴訟により前社長が退任 運営会社の管理下に

JDクラシックスは、英国で最も多くのクラシックカーを扱うディーラーのひとつだが、一連の騒動で破産申請を行った。

これに伴って、リチャード・ビアード、マーク・ファーミン、リチャード・フレミングの3名が運営を担当する。

スカイニュースの報道によると、同社は「財政上の不祥事」の調査と並行して、ここ数週間でJDクラシックスの買い手を探していた。マイク・テュークは創業者のデリク・フッドに対し、「意図的な不正」の疑いで民事訴訟を起こし、勝訴したためだ。

数カ月前には、フッドは同社を離れ、代わりに元ロータスCEOのジャン・マルク・ゲールズが役職を引き継いでいる。

運営会社、引き取り手を検討中

JDクラシックスはクラシックカーのレストアと売買を手がけ、レーシング部門も持つ企業である。60名程度のスタッフを抱え、110台程度のクラシックカーを所有している。本拠地であるモールドンのほか、ロンドン・メイフェアにフラッグシップショールームを構えている。

報告書の中で、JDクラシックスを管理しているアルヴァレス&マーサルは次のように述べている。「JDを獲得するにあたっては、一連の財政上の不祥事で不利益を被った関係各位に対し還元していく必要があります」

「一方で、問題の調査はまだ進行中であり、経営は新チームが行うことになります。ですから、今回の不祥事の関係者が経営に参加することはできません」

法律事務所であるヘリースLPPのクライブ・ロバートソンは次のように述べている。「報道によれば、運営会社のアルヴァレス&マーサルはJDの買い手を探しています。しばらくの間は、スタッフや投資家、金融機関、取引企業、そして何よりJDクラシックスにクルマのレストアや販売を委託しているひとびとにとって、悩みの種となることでしょう」