現役看護師が熱中症の“本当の怖さ”をイラスト化 「気を付けたい」「教師に見てほしい」の声
現役の看護師による、「重い熱中症」になった時の様子を描いたイラストが、SNS上で話題となっています。重い熱中症になった人の一般的イメージと実際の状況を比較・解説する内容で、「気を付けたい」「教師に見てほしい」「命に関わると分かった」「怖い」などの声が上がっています。イラストを描いた看護師に話を聞きました。
熱中症患者から聞いた話をもとに
イラストは、「みんなが思っている重い熱中症」「実際の重い熱中症(の一例)」とのタイトルで、それぞれ熱中症患者を描いています。前者は「病院の点滴をうつとなおる」「SNSに投稿」などの言葉が並び、つらそうですが深刻な様子はありません。
一方、後者は体に管を通され、動きたいのに動けず、「言葉にできないくらい苦しい」様子が描かれています。熱中症なのに“寒さ”を感じる、との記述もあります。
イラストの作者は、看護師のかげさん(ペンネーム)。看護師として働く傍ら、医療に関するイラストを描いています。
Q.看護師としての勤務経験は。
かげさん「中堅レベルです」
Q.いつからイラストを描いていましたか。
かげさん「大学時代です。授業中、付箋(ふせん)に絵でメモをしていたところ、それを見た数人の友達から、絵を書いてくれと頼まれました。何回も書くのが大変だったので、パソコン上で描いて配布するようになりました」
Q.創作時間は週に何時間程度ありますか。
かげさん「好きな時に好きなように描いているので、日によってさまざまです。今回の熱中症のイラストは1時間弱で描きました」
Q.熱中症のイラストを描いた理由は。
かげさん「患者さんから『熱中症でこんなに寒くなるとは…』と言われたことがきっかけです。患者さんがつらい思いをしていることを自分の心にとどめておこうと思い、描きました。実際に描いてみたら周囲に呼びかけるイラストになりました」
Q.例年よりも、熱中症で通院する方が増えていますか。
かげさん「増えていますね。熱中症になった原因はさまざまです」
Q.イラストについてどのような意見が寄せられていますか。
かげさん「『知らなかった』『もっとひどい目にあった』などの意見を頂いています」
Q.今後、創作活動で取り組んでいきたいことは。
かげさん「これからも、好きな時にイラストを描き、ツイッター上に投稿していきます。また、日本うんこ学会という団体で医療情報を面白く届けるスマホゲーム『うんコレ』の開発に携わっており、キャラクターデザインなどを担当しています。この活動を継続していきたいです」