「もう演技力は問わない」MeToo運動がもたらす韓国芸能界の変化とは

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【ニュース提供=スポーツ・ソウル】ソ・ジヒョン検事が1月29日に行った暴露をきっかけに拡散した韓国のMeToo運動が約1ヵ月経ったいま、芸能界では変化の兆しが現れつつある。

普段から演技派俳優といわれていたチョ・ミンギをはじめ、オ・ダルス、チェ・イルファ、チェ・ヨンミン、キム・テフン、ハン・チェヨンなどにかけられたセクハラ疑惑が、映画やドラマの制作現場にも影響を及ぼしているのだ。

いま韓国で盛り上がっている「Me Too運動」。芸能人・著名人らが告発された理由は?

関係者らは改めて作品のキャストを検討し、たとえ“良いパパ”のイメージを持つ俳優でも検証に検証を重ねている模様だ。

とある映画関係者はため息交じりにこう語る。

「MeToo運動がはじまってから、中堅俳優を起用する基準が変わりました。演技力は問わない。ひとえに、プライベートがクリーンであれば良いと言われています」

キャストを女性に変えよう

実際に、いま再撮影を行っている作品も多い。

MeTooに関わった俳優らはほとんど舞台の経験があり、大学の教壇に立つほど実力と人気を備えていただけに、今や多くの作品が彼らの代役探しに血眼になっているのが現状だ。

しかも、関係者の間では「男性の助演を女性に変えてみよう」「女性中心の脚本を書いたほうが気が楽だ」という言葉も飛び交うという。

「一朝一夕に変わったりはしませんが、MeToo強風が過ぎたら業界の全般的な雰囲気が変わるのは確かだ。ただ、今はそんな未来を心配する状況ではない。ほぼリアルタイムと言えるほど撮影に追われる中、俳優にMeToo疑惑が浮上する場合も備えなければならないのは、あまりにも絶望的。正直言ってパニック状態だ」(とあるドラマ関係者)

制作現場のみんなが気を揉んでいるせいか、デマも広まった。MeToo告発を多く放送している放送局、もしくはドラマや映画制作配給社が「MeToo俳優リスト」を持っている、というのだ。

「連日MeTooが相次ぐことでキャスティング作業を一旦止めている。当分はこの雰囲気が収まらないだろうが、今は(キャスティングを進める)時期ではない」(映画制作会社の関係者)

(構成=李 ハナ)