エンゼルスのキャンプを訪れた長谷川滋利氏(左)【写真:西山和明】

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二刀流成功なら「スーパースターだった」イチローを超える存在に?

 1997〜2001年にエンゼルスで活躍した長谷川滋利氏が、“後輩”の大谷翔平投手の活躍に太鼓判を押した。2月28日(日本時間1日)にキャンプ地のアリゾナ州テンピを訪れた同氏は、地元メディアの取材にも答えており、活躍次第で大谷は「イチロー以上になるかもしれない」と語っている。地元紙「ロサンゼルス・タイムス」が報じた。

 長谷川氏はオリックスからエンゼルスに移籍し、5年間で287試合登板、30勝27敗16セーブ35ホールドという好成績をマーク。その後、マリナーズに移籍して2005年までプレーし、メジャー通算では517試合登板で45勝44敗33セーブ70ホールド、防御率3.71と偉大な成績を残した。517試合登板は現在もMLB日本人史上最多の数字だ。

「ロサンゼルス・タイムス」は「元エンゼルスのシゲトシ・ハセガワはショウヘイ・オオタニがどう歩んでいくか分かっている」とのタイトルで記事を掲載。「キャンプでの打撃練習で見せる特大のホームランから、大谷のもつパワーに疑いの余地はない」とした上で、長谷川氏のコメントを紹介している。

「イチローはスーパースターだった、マイケル・ジャクソンやマドンナのような。大谷がもし投打で成功すれば、イチロー以上になるかもしれない」

 イチローと同僚でもあった同氏は、その圧倒的な輝きを目の当たりにしてきた。二刀流の大谷は、そのレジェンドを超える可能性を秘めているという。

 長谷川氏は環境の変化などに対応し、メジャーで結果を残した。ただ、当然、その裏には並々ならぬ努力があったはずで、「ピッチングだけでも、(アメリカで)アジャストするのはとてもタフです」と記事の中で振り返っている。大谷が苦労する可能性もあるが、それでも「打撃でも投球でも、決して簡単にはいかないでしょう。ただ、彼は全てを楽しんでいるように見受けられます。それこそが鍵です。その瞬間を楽しむべきでしょう」と期待が圧倒的に勝っているようだ。

 長谷川氏のキャンプ訪問については、地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」も報じており、「彼はダルビッシュや田中のような存在になるだろう。現時点では彼に過度の期待をかけることはできない、と私は思います」とコメントしたことも紹介。また、オリックスのシニアアドバイザーを務めといることから「彼は敵だったので好きではなかったですが、今ではエンゼルスの一員なので応援しています」とも話していたという。

 まだ23歳の大谷には、大いなる可能性が残されている。日本時代のように、周囲の期待を遥かに上回る活躍ができるか。期待は膨らむばかりだ。(Full-Count編集部)