錦織圭【写真:Getty Images】

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新設ニューヨークオープンでトップツアー復帰「自信とともにツアーに復活」

 男子テニスシングルスの世界ランク27位の錦織圭(日清食品)は下部大会のRBCテニスチャンピオンシップス・オブ・ダラス決勝で同158位マッケンジー・マクドナルド(米国)に6-1、6-4のストレート勝ち。復調の兆しを見せた錦織について、欧州メディアも「自信とともにツアーに復活」と太鼓判を押している。

 「エア・ケイ」復活を伝えたのはドイツスポーツ専門メディア「SPOX」だった。錦織は昨年8月のウェスタン&サザン・オープンの開幕前に右手首を故障。下部大会の1月のニューポートビーチ・チャレンジャーで復帰したが初戦敗退。復帰後2大会目で優勝を飾った。

「ケイ・ニシコリはUSAに誠実であり続けている。日本はここ2週間、チャレンジャーのツアーに参戦後、ニシコリはロングアイランドで行なわれるATPツアー250の第一回目の大会に参戦する」

 記事ではこう錦織の動向をこう報じている。米国での下部大会2戦を終え、12日(日本時間13日)開幕となる新設のニューヨークの大会で今季ツアー初戦を迎えることになる。

世界ランク上昇はなかったが、精神面は上昇気流に 「自分のテニスに自信をもてた」

 世界ランク27位の錦織。下部大会とあって、優勝でランキングが変わることはなかった。だが、ダラスでのタイトルで精神面での大きな追い風を手に入れたという。

 「2線級の大会での優勝はATPツアーのランキングで日本人最高の選手を押し上げることはない。しかし、28歳の自信に関しては、テキサス州での成功はタイミング抜群だった」。5セットマッチを戦う上で不安があった全豪オープン参戦を取りやめたことにも触れ、錦織が自信を取り戻したと、記事では分析している。

 そして、錦織自身の手ごたえを感じさせるコメントも紹介。「優勝は嬉しい。そして、大会を終えることができたこともね。少し(手首に)張りを覚える時もあったけれど、試合で十分に挽回できた。今週は自分のテニスに自信が持てた。手首はもう大丈夫。4日間連続でプレーしたし、どの試合も良かった」。

 日本のみならず、米国、そして欧州からも注目を集める錦織。今季初優勝で手にした自信とともに、ニューヨークでATPツアーに帰ってくる。(THE ANSWER編集部)