NATS(日本自動車大学校)といえば、1997年から東京オートサロンへ毎回出展をしており、若い学生たちのアイデアを形にした他の出展車両にはない奇抜なアイデアの車両が大きな注目を集めており、これまでも、東京国際カスタムカーコンテストで数々の賞を受賞してきています。

開校30周年を迎え、カスタマイズ科は設立から20年という記念すべき年となった今回も、奇抜なカスタムカー7台を出展。その中でも、トヨタ・ヴェルファイアをピックアップトラックに改造した「NATS VELLFIRE PICKUP」が東京国際カスタムカーコンテストでSUV最優秀賞を受賞しました。

指導を担当した先生によると、このグループは企画当初から「大きなものを作りたい」というだけの、なんとなくふわふわした状態でしかなかったようで、カスタムカーを作った7班のうちで最も心配なチームであったようですが、ネッツ・トヨタ千葉から20系のヴェルファイアの提供を受けたことで、この企画が形になっていき、ここに至ったということです。

7月に車両制作がスタート。20系ヴェルファイアがベースですが、顔は30系。この顔の移植もなかなか大変そうだったわけですが、一番大変だったのはリアの足回りだったようです。

「車高を10インチアップし、フロントは問題なく進めたのですが、リアのトーションビームのつなぎ目の位置決めがなかなか大変でした。また最後の最後、締め切りの2週間前になって、スキッドプレートの装着のみの予定が、当初予定のなかったグリルガードまでつけることが決まって、結局完成したのは、搬入当日午前2時になってしまったというこの1台。

「目立つことは目立つと思っていましたが、こんないい賞をいただけるとは思っていませんでした。ありがとうございました。」と富田班長。

ちなみに、NATSブース内では「学内投票★カスタムカーコンテスト」も開催。東京オートサロン最終日の午前中までの投票を受け付け、ブースで学内の受賞式も行われました。この投票は、NATS卒業生の「企業」、そしてNATS「在校生」、NATS入学を希望する「高校生」、そして「一般」の4つの部門で受け付け、他にも賞が用意されています。

企業賞は「NATS MINI REBORN」、在校生賞は「NATS Stylish Stance」、高校生賞は「NATS GT40-PS」、さらに理事長賞は「NATSブギ★グランド」、LINE賞に「NATS Fairlady Z S30」、努力賞は「NATS CAMRY GTU」、そしてもちろん一般賞は「NATS VELLFIRE PICKUP」が受賞しました。

NATSでは、この後、これらカスタムカーを実際に車検に通し、ナンバーを取得した後に公道デビュー&3日間の卒業旅行(ツーリング)に出かけることとなります。

(青山義明)

【東京オートサロン2018】ヴェルファイアがピックアップに!驚きのカスタマイズを実行したNATSの学生たち(http://clicccar.com/2018/01/19/551154/)