ふるさと納税はメリットだらけ?うれしいポイントをご紹介!

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ここ2、3年で利用者数がすごい勢いで増えている「ふるさと納税」。あなたはもう試してみましたか?利用者が増えている理由として、ふるさと納税にはメリットが多いことが挙げられます。

そこで、ファイナンシャルプランナーの中村芳子さんにふるさと納税のメリットをうかがいました。加えてデメリットについてもご紹介します。これからふるさと納税をやってみたいと思っているかたは必見!

ふるさと納税の仕組み


そもそも、ふるさと納税とは、好きな自治体・応援したい自治体に寄附をすると、自己負担額の2,000円を引いた全額が、税金(住民税・所得税)から控除される制度。

さらに、寄付をした自治体からお礼として地域の特産品などがもらえるところが大きな魅力となっています。

ふるさと納税の基本については下記の記事に詳しくまとめていますので、ご覧ください。

https://kurashinista.jp/column/detail/3746

お金の専門家も驚き!メリットしかない?



ふるさと納税には主に以下の5つのメリットがあります。

・好きな自治体を応援できる

・特産品がもらえる

・税金の使い道を選べる

・税金が控除される

・クレジットカードが使えるのでポイントが貯められる

・好きな自治体を応援できる

いつもは住んでいるところに払っている住民税。でも、ふるさと納税は自分で選んだ地方に納税できるんです。生まれ故郷や親戚が住んでいるところ、行ってみたい場所…どこに寄附してもOK。

「地方で生まれ育ち、進学や就職をきっかけに都会に住みはじめて、そのまま都会に納税している人も多いですよね。すると故郷に住民税を払うことはできません。ふるさと納税は、生まれた場所に恩返しできる制度でもあるんです」と中村さん。

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・使い道を選べる

今まで、税金を収めたら納税者自身が使い道を決めることはできませんでしたよね。でも、ふるさと納税では、子育て支援、災害復興、環境保全など寄附先の自治体の選択肢から税金の使い道を選んで指定することができます。つまり、積極的に自治体の活動に関わることができるわけです。

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・特産品がもらえる

ふるさと納税のメリットでもっともインパクトが大きいのはお礼の品がもらえること。

全国各地のブランド肉や、新鮮な魚介類、季節の野菜や果物、スイーツ、お米、お酒といった食材はもちろん、地域の伝統工芸品や旅行券、農業体験など、実にバラエティ豊か。

返礼品は、寄附金額の3割程の品物と言われています。例えば、寄附金額が1万円なら、返礼品は3,000円程度ということ。ですが、それ以上の価値のものも多いのが現状。

しかも、上限はありますが、実質2,000円の自己負担だけでさまざまな返礼品をもらうことも可能なので、やらなきゃソンというものですね。

「地方にとっても、特産品や地元の観光名所を知ってもらういいチャンスになります。返礼品は、寄附する側と地方、双方にメリットがありますね」と中村さん。

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・所得税が還付・住民税が控除されて節税になる

ふるさと納税をした額のうち、自己負担金2,000円を除いた金額は、税金から控除されます。例えば、2万円寄附をしたら、18,000円分は税金が戻ってくる(控除される)ということ。一部は所得税として還付され、残りは住民税として翌年の6月から月々減額されます。ただし、控除額には上限があるので、ふるさと納税をする前に確認しましょう。

・クレジットカードでポイントが貯められる

「納税」といえば「給料から自動的に天引きされる」か「現金で支払う」というイメージがあります。ところが、ふるさと納税はクレジットカードでも払えます。そのため、通常の買い物と同様に寄附した金額に応じてポイントを貯めることが可能。

例えば、お使いのカードが還元率1%で10,000円をふるさと納税した場合、100円分のポイントが得られることになります。特産品がもらえる上、税金も控除されて、ただでさえお得感満載のふるさと納税。クレジットカードを使えばさらにお得に!

ただし、クレジットカードは、使った額を支払うまでは「借金」なので、使い方にはくれぐれも注意してください。

デメリットがあまり見当たらない?




たっぷりとふるさと納税のメリットを紹介してきました。一方、気になるデメリットですが、実はあまり見当たりません。あえて挙げるならばこんな感じかな?程度です。

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・必要書類をそろえるのが手間

ふるさと納税で寄附して税控除するには、ふるさと納税をした自治体から送られてくる「寄附金受領証明書」を確定申告の際に税務署に提出します。寄附金受領証明書を失くすと税控除はできないので大切に保管しなければなりません。

また、ワンストップ特例制度を利用する場合、ふるさと納税をするたびに申請書類を自治体へ送らなければならないのが手間です(同じ自治体に寄付しても、その回数分だけ申請が必要)。ただし、年1回1箇所なら年に一度ですみます。

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・特産品が届くのが遅い場合がある

申し込んだ返礼品によって、届くタイミングが異なります。季節ものだったら何か月もかかることも。また、届く日時を指定できないものもあるので、生モノを選んだときは、いつ届くかわからず困ることも。

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また、注意したいのは、ふるさと納税は納税者にメリットのある制度だということ。

納税していない専業主婦のかたや扶養内でパートしているかたは、そもそも税金を収めていないので、税金が戻るメリットはありません。なので、税金の控除を前提にふるさと納税をする場合は、納税をしている人が行うようにしましょう。

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「ふるさと納税は、控除額の上限までならメリットいっぱいです。控除額が少なくても、少ないなりにやはり楽しめる制度だと思います。試してみてソンはありません」と中村さん。

メリットとデメリットを知って、上手に活用したいですね!

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【監修者プロフィール】

中村芳子◎ファイナンシャルプランナー。有限会社 アルファアンドアソシエイツ 代表取締役。家計診断や、複雑な金融や保険をわかりやすく解説する記事や講演に定評がある。女性向けのマネー相談も人気。『いま、働く女子がやっておくべきお金のこと』(青春出版社)、『お金が貯まる人 たまらない人』(ダイヤモンド社)などお金に関する著書も多数。

中村さんのサイト『いま、やっておくべきお金のこと』はこちら

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取材・文/長沼良和
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