日本語には「漢字」が使用されているため、中国人の多くは日本語で書かれた文章の漢字部分を見れば、大まかな意味を理解することができると言われる。近年、日本の一部のネット上で漢字だけを使用して会話する「中国語風」の会話が交わされているようで、中国人としては興味をそそられるらしい。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本語には「漢字」が使用されているため、中国人の多くは日本語で書かれた文章の漢字部分を見れば、大まかな意味を理解することができると言われる。近年、日本の一部のネット上で漢字だけを使用して会話する「中国語風」の会話が交わされているようで、中国人としては興味をそそられるらしい。

 中国メディアの虎嗅は1日、「日本人はなぜ偽の中国語を使うのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本でどのような「偽の中国語」が使用されているのかを紹介している。偽の中国語とは、日本語で表記した際のひらがな部分を除き、残った漢字だけで表記された文章だという。

 偽の中国語の例として記事は、日本語で「貴方は明日何処に行きますか」という文章からひらがなを取り除いた「貴方明日何処行」という文章が偽の中国語だと紹介する一方、これはあくまでも日本人が遊びで使っている偽の中国語であり、本当の中国語の会話ではないとした。

 偽の中国語を使用する現象について、日本でも原因を探る動きがあるようで、記事は、偽中国語の研究と翻訳を行っているサークルがあることを紹介。日本人にも漢字だけで大体の意味は伝わるので、ひらがなを使用しなくても良いのではないかという考えが一部であることを紹介し、特に文字数に制限がある場合などに、偽中国語は非常に有効な手段であることを紹介している。

 こうした現象が起こる原因について記事は、日本語と中国語の間には深い関係があるためだと紹介する一方で、中国人としては本当の中国語ではないと言えども、漢字だけを使って楽しくコミュニケーションを取ろうとする一部の日本人の動きに興味をそそられると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)