いい夫婦の日 理想の夫婦に近づくための心得

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男性と女性では違う理想の夫婦像

男性から見た理想の夫婦とは、「干渉しすぎずお互いが自立した関係」「自由に意見交換ができる関係」と言われています。女性から見た理想の夫婦とは「いつまでも恋人気分でいる」「歳を重ねても仲良くしている」と違った意見になっています。

男性は自分の世界を大事にし、何かあった時に協力しあえる。そして、隠しごとをせずに問題が起きた場合は遠慮なく意見交換ができる。普段は自立した大人同士ですが、根底では信頼関係で結ばれている夫婦であり、運命をともにする同士として妻の存在を大切に思っています。

女性も、もちろんふたりの間の信頼関係は重要ですが、それは当たり前としてあえて理想には挙げずに、自分がワクワクすること、夢見ることを理想とします。女性はいくつになってもお姫さま願望がありますので、大切にされることや昔のTVのCMで流れていた老夫婦が手をつないで踊りながら歩く姿が理想となります。


理想の夫婦になるための妻の心得

夫婦の期間が長くなるにつれ、お互いに気持ちにズレが生まれてきます。そのズレをなくすためには4つのポイントがあります。

まずはご主人に感謝しましょう

仕事で帰宅したご主人に「おつかれさま」と笑顔で迎えましょう。何かやってくれた時は「ありがとう」と伝えてください。近しい人にほど感謝を言葉にしなくてもわかるでしょうと、言葉にしない方が多いのですが言葉にすることが大事です。

聞き上手になりましょう

ご主人の仕事の話、契約がうまくいった話、そんな話つまらないしわからないでしょうが、人は誰でも認めてもらう事褒めてもらうことは嬉しいことです。

仕事の内容はわからなくても、
「すごいなー」
「本当にいつも頑張ってるのね」
「あなたじゃないとできないことね」
「かっこいい」
相槌を打ちながら、感動して笑って目をキラキラさせて、興味がすごくあるという様子で話を聞いてください。

そんな奥様がいるなら、「家に帰って話をしたい」「話を聞いてもらいたい」そう思います。帰宅して奥様と話をするのが楽しみになってもらえます。

甘え上手になってください

主婦歴が長いと電球も自分で替えられるし、なんでもできてしまうものですがあえてご主人にお願いしてください。
「これできないの、やって」
そして、
「すごい!!やっぱりあなたは最高!」
「頼りになる!」
たくさん喜びを伝えてください。
「俺を頼っているんだ」
「俺が必要なんだ」
男性の自尊心を満たしてください。

いままで「この家に俺は必要ないのか」そう思っていたご主人に、「やっぱり俺がいないとダメなんだ」そう思ってもらえるようにしましょう。

家庭をリカバリーの場所にしてください

会社で気を使って大変な思いをしているのに、家に自分の居場所がなく帰宅する事がストレスになっている。そう思われていたら大変です。家庭はリカバリーの場所でないといけません。

リカバリーの場所。それはほっとする場所ということです。

ご主人が会社で何かあっても家に帰って来たらほっとする。奥さんの笑顔、夕食の匂い、たわいない会話。ほっとする家庭は笑顔に包まれていると、会社での嫌なこと、上司に文句を言われたこと、仕事でうまくいかなかったことも穏やかな気持ちに変わって「明日はまた頑張ろう」そう思えるようになります。

ご主人が帰宅したとたんみんなの話題が止まり、笑顔もなくなり、「ごはんは?お風呂は?」それだけの会話しかなかったら、そんな家庭に帰りたいと思うでしょうか。

旦那さんが帰りたいと思う家庭にしてください。家庭の雰囲気は奥さまの腕にかかっています。ご主人がリカバリーできる家庭にしてください。


理想の夫婦になるための夫の心得

結婚生活が長くなるといろいろな事が積み重り、心も体も離れていき理想とは程遠いギクシャクした夫婦になっていませんか?そんな奥さまの心を取り戻し理想の夫になるための4つのポイントです。

奥様に感謝を伝えてください

奥さまが家事や育児をしているのは当然だ、そう思っている方も多いですね。

今の時代共働きが普通なので、奥さまの負担は、家事、育児、仕事と増えています。共働きなのに家事育児の負担は奥様という考えが当たり前になっています。若い夫婦の場合上手に分担している方も多くなっていますが、 40代以降の夫婦ではやはり家事育児は妻という思いは根強いものです。

でも、まずはこのあたりまえだという考えを改めて、妻の大変さを認めてください。奥様も自分のやっていることを認めてもらうことでやりがいが生まれます。奥様を認め労い「ありがとう」と伝えてください。

奥さまの話に期待以上の返事をしてください

「今日キャベツが300円、高いよね」
「子どもが今日逆上がりできたの」
そんなことを言われてもなんて答えていいのかわからないし答えようがない!それはそうですね。でも、その時の奥さまの話を聞いて、相手の想定を上回る返しができるかチャレンジしてみませんか?
「キャベツって普段いくらなの?」
「198円」
「えー!じゃあ100円も高くなったんだ!やりくりありがとう」
とか
「どうやって逆上がりができるようになったの?」
「いつも公園まで練習しに行ってたの」
「そうなの?大変だったね、君のおかげだよ、ありがとう」

こんな返事をしてもらったら「あそう」「それで」だけの会話にはない笑顔が生まれます。どんな会話からも奥さまに対しての思いやりがあれば、奥さまの期待以上の言葉をかけることができます。

ご主人に話をしても、だいたい
「くだらない」
「俺は関係ない」
そんな言葉が返ってくるのがわかっているから、ご主人には話をしない。「言っても無駄、友達と話をする方が楽しい」そう思われているので夫婦の会話が減っていくのです。

理想の夫婦に近づくためには、「結論のない話なんて時間の無駄」だと思わずに、他愛ない会話と期待以上の返事をしましょう。

たくさん褒めてください

「君と結婚できて俺の人生は最高だ」
「やっぱり君は最高だよね」
「今日もかわいいね」
「君と過ごせる毎日に改めて感謝だね」
歯が浮くような言葉でも、言葉に敏感な女性は言われたら嬉しいものです。

文句や不満は理路整然という男性、でも褒め言葉はなかなか言わないのです。文句や不満は飲みこみ、褒め言葉はどんどん口に出してください。

さりげないボディタッチをしましょう

女性に大人気の頭ぽんぽんや後ろからハグなど憧れるのは若い女の子ばかりではありません。女性はいつまでも夢見る乙女なのです。

夫婦期間が長くなると、腕を組んだり手をつないで歩かなくなる方が多いのですが、女性の理想の夫婦像は「いつまでも恋人気分でいる」「歳を重ねても仲良くしている」とあるように触れ合いを重要視しています。

足元が悪い道では手を差し伸べたり、いつも頑張っているねと頭ぽんぽんしたり、一緒に買い物に行くときにさりげなく手をつないだり、料理をする奥様を後ろから抱きしめたり、普段考えもしないような事をする事でマンネリ化した夫婦関係に新しい風が吹き込みかもしれません。

理想の夫婦になるためには努力が必要です。お互いに努力していつまでも仲のいい夫婦で終焉を迎えていきたいですね。


【麻野 祐香:心理カウンセラー】


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