【モスクワ=黒川信雄】ロシア各地で7日、拘束中の野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏(41)の早期釈放などを要求する反政権デモが行われた。

 同氏は来年3月実施の大統領選出馬を目指しているが、未承認の集会開催を呼びかけたなどの理由で9月下旬に拘束された。治安当局は今月6日、同氏のモスクワ市内の事務所を捜索するなど、圧力を強めている。

 モスクワ中心部で行われたデモでは、雨が降るなか多数の若者らが参加し「プーチンのいないロシアを」などとシュプレヒコールをあげた。IT企業に勤めるワシーリーさん(24)は「われわれに自由があることを示したかった。政権は多くの人々が集まることを恐れている」などと語った。インタファクス通信によると、モスクワのほか一部地域で拘束者が出た。

 7日はプーチン大統領の65歳の誕生日で、ナワリヌイ氏は自身の拘束が治安当局によるプーチン氏への「誕生日プレゼントだ」などと批判していた。モスクワの裁判所は今月上旬、ナワリヌイ氏の20日間の拘束を決定していた。

 露中央選管は、ナワリヌイ氏が横領で有罪判決を受けたとの理由で同氏の出馬を認めていない。しかしナワリヌイ氏側は、判決は不当で出馬封じが狙いと主張している。ナワリヌイ氏はメドベージェフ首相の不正蓄財疑惑をインターネット上で糾弾し、それをきっかけに各地で大規模な反政権デモが行われていた。