日本人が愛してやまない「卵かけご飯」、略して「TKG」をふわふわの新食感でつくることができる「究極のTKG」が、タカラトミーアーツから登場します。自動で白身部分をふわふわのメレンゲ状に仕上げてくれるスーパーマシンということで、一足先にお借りすることができたので一体どんなマシンなのか、そして究極の卵かけご飯とはどんなものなのかを確かめてみました。

究極のTKG | スペシャルサイト | タカラトミーアーツ

http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/tkg/

これが「究極のTKG」のパッケージ。



パッケージ横には機能説明が掲載。自分で卵を割って入れるのではなく、割ってない卵をセットしてボタンを押すだけで、白身と黄身の分離までやってくれるとのこと。



またスイッチを押せば白身をふわふわになるまで電動でかき混ぜてくれる「高速攪拌機能」には驚き。「攪拌された白身」の写真を見ると、白身が見事にメレンゲ状になっています。



白身をかき混ぜる電力は単2形アルカリ乾電池2本から供給。回転部分があるためか、対象年齢は15歳以上に設定されています。



箱の中に入っていたのは本体と説明書、そしてお手入れブラシ。



本体は各部が簡単に分解できるようになっているので、簡単に手入れができる仕様。



フタの上についているボタンをぐっと押し込むと、内側の「エッグホルダー」がぱっくり開きます。



これが白身と黄身を分離する「黄身トレイ」。真ん中のくぼみに黄身が残り、白身は黄身トレイの隙間から下に抜けていきます。



そしてフィルターからこぼれた白身をそのまま自動でかき混ぜるメカボックスがこちら。黒いボディーには「ホイップスイッチ」があり、その下には白いスマートなロゴが描かれています。



ボタンを押すと中央のバネパーツが勢いよく回転、ハンドミキサーの要領で白身を効率よくふわふわに仕上げてくれるというわけ。卵を入れない状態での動作音はかなり大きく、実際どれくらいの音量かは以下のムービーを見れば確認できます。

タカラトミーアーツ「究極のTKG」の「高速攪拌機能」が回る様子と音量はこんな感じ - YouTube

それでは実際に卵かけご飯を調理してみます。このためにうみたての卵を卵専門店で購入しました。



まずは上のフタを外して卵を「エッグホルダー」にセットし、またフタをしてロック。



そしてフタにあるチョップボタンを叩いて殻を割るのですが、フタをしたあとにきちんとロックがかかっていないとエッグホルダーが開いてしまい、チョップの力が逃げてしまってきちんと卵が割れないので注意。



チョップボタンを叩く力は、ちょうど机に卵を当てて殻を割る時くらいの力加減でOK。殻が割れたところは確認できないので慣れるまで少し分かりづらいですが、わずかに沈み込むような「クシャッ」とした感触がポイント。「卵割り機能」により卵の中身がフィルターに落ちていく様子は以下の動画を見るとよく分かります。

タカラトミーアーツ「究極のTKG」でさっそく卵を割ってみた - YouTube

フィルターは卵を受け止めてくれますが、産みたての卵が新鮮過ぎるあまり白身がしっかりしていて、そのまま放置しても分離は進みません。しかし気にせずそのままスイッチを入れてかき混ぜ始めると、以下の動画の通り、白身は巻き取られるようにして自然と下に落ちていきます。

タカラトミーアーツ「究極のTKG」ではこんな感じで黄身と白身が分離されていきます。 - YouTube

説明書には白身をかき混ぜる時間は1〜3分で好みに合わせてとあったので、今回は3分でかき混ぜてみたところ、白身はふわふわメレンゲになっていました。公式サイトには「たまごかけごはんもクラウド化の時代へ」とあったのですが、確かにこれはクラウド(雲)。

タカラトミーアーツ「究極のTKG」で白身を3分間かき混ぜたらこんなにふわふわになった - YouTube

ふわふわになった白身をまずご飯にのせて……



さらにその上から黄身ものせます。これで「究極の卵かけご飯」の完成。白身の部分がしっかりと白いので、「卵かけご飯」というよりも「目玉焼きのせご飯」といった見た目。力加減を覚えて慣れてしまえば、白身の撹拌時間もいれておよそ5分ほどで完成。



いざ実食。そっと黄身を崩してみます。ご飯の上にそのままかけたものだと何も考えずに力強くかき混ぜてしまいますが、「究極の卵かけご飯」では黄身の存在感が大きいので、そっと優しく崩してしまいたくなります。



一通り崩したところで、たまごかけごはん用の醤油をタラリ。カツオと昆布のだしが利いているので、味に奥行きが出ます。白身が泡だってマイルドになっているので、醤油やだしとの相性が格段に良くなっています。



一口食べると、白身の部分がメレンゲのように泡立てられているおかげで、黄身としっかり均一に混ざりやすくなり、味付けにムラがありません。また空気をたっぷり含んでるせいでまろやかな口当たり。試食した編集部員からは「白身がズルルンとなる独特の不快感がなくなって美味しい」「白身がマイルドになってちゃんと卵かけご飯を食べてるという感じがする」という意見が。



さらに説明書にあったひと工夫レシピの「エッグ イン クラウド TKG」を作ってみました。作り方は簡単で、ホイップした白身の上に黄身をのせ、オーブントースターで焦げすぎないように6〜7分ほど焼くだけ。



オーブントースターで7分焼くと、目玉焼きというよりもメレンゲのお菓子のような焼き色が白身につきました。黄身も水分が少し飛んで固まっているように見えます。



ご飯の上にのせて、醤油をかけて頂きます。卵をのせている時は目玉焼き丼と同じように思っていましたが、外がサクサクで中がふわふわな白身は新感覚。メレンゲ状のまま焼いたので、スポンジのように醤油をすっと吸収。



特にオーブンでじっくり焼いたこともあり、黄身が水分を程よく失ってねっとりしていて、白身のふわふわ食感とのギャップが楽しい一品でした。



簡単にふわふわ白身を堪能できる「究極のTKG」ですが、生卵を使うため、使ったあとのお手入れは丁寧にやらなければなりません。一番下のメカボックスは電池を使ってる関係上水洗いは厳禁。お手入れブラシでかき出した後、ウェットティッシュやしめらせたキッチンペーパーでしっかり拭き取ればOK。



また「高速攪拌機能」のバネパーツは、使いっぱなしで放置してしまうと白身が固まってしまうため、使用が終わったら速やかに掃除するよう説明書にも注意書きがありました。



ふわふわの新感覚たまごかけごはんが家庭で簡単に楽しめる「究極のTKG」ですが、白身をメレンゲ状になるまでかき混ぜると口当たりがとてもマイルドになるため、卵かけご飯だけではなく、すき焼きや納豆、そばなど、他の料理や食材で生卵を使うものにも応用できそうだという意見も、試食した編集部員からありました。「究極のTKG」はタカラトミーアーツより2017年10月26日から登場、価格は税抜3500円です。