画像はすべて「偉大なる創業バカ一代」のスクリーンショット

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インターネットが「テレビの代替品(オルナタティブ)」に甘んじていた時代は、とっくに過去の話。

【ネットで見れる本当に面白い番組 「偉大なる創業バカ一代」の逸話が楽しいの画像・動画をすべて見る】

今、ネットの影響力がこれまでになく高まってきているのは言うまでもないだろう。

10代や20代にとって、YouTuberはTVタレントと同列かそれ以上のスターとなっている。不動の人気を誇るHIKAKINさん率いるUUUMは、8月に一部上場を果たしたばかり(関連記事)。

「NETFLIX」や「Amazonプライム・ビデオ」といった海外資本の定額制配信サービスが、『今田×東野のカリギュラ』(関連記事)や松本人志さんの『ドキュメンタル』といったTVタレントを起用してTVではできない番組を成功させている。『DEVILMAN crybaby』(関連記事)や『Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢』など今後配信予定のオリジナルアニメにも期待が集まっている。

「ネットテレビ局」を自負するAbemaTVの動きも目覚ましい。元SMAPの稲垣吾郎さん・草なぎ剛さん・香取慎吾さん3人のAbemaTV生出演(関連記事)や、累計視聴者数1420万人・同時視聴者数最大70万人という記録を樹立した『亀田興毅に勝ったら1000万円』番組(外部リンク)はその最たる例だ。

ここでは、「ネットで観れる本当に面白い番組」に焦点を当ててみたい。

「偉大なる創業バカ一代」が面白い



1回目で紹介するのは、2016年末から始まったAbemaTVの「偉大なる創業バカ一代」。タイトルの通り、様々な有名・大手企業を一代で築いた、一癖も二癖もある創業者が毎回登場する。

安定感あるキャイ〜ン・天野ひろゆきさんと駆け出しのフリーアナウンサー・伊東紗冶子さんが彼らから引き出す創業秘話は、とんでもない逸話のオンパレード。どれか1話でも視聴すれば、番組名に深く納得することと思う。

つくり込まれたTV番組とは違って、「カットしないの?」と思ってしまうやり取りや謎の“間”などもあるが、過度にBGMを使わずきちんと話を聞いていく。たまに本気で“ドン引き”している伊東さんの生々しいリアクションも含めて、現代の傑物たちの逸話を味わうにはむしろピッタリな構成に思えてくるのが不思議。

濃密な話をたっぷり丸1時間味わえる「偉大なる創業バカ一代」は、学びを得るというよりも面白がって視聴する方が正しいと思う。今回はその中から、特にお気に入りの放送を3本ピックアップ。

無料利用の場合、配信視聴期限が切れたら見れなくなるようだが、まだアーカイブされたままなので今のうちの視聴がオススメ!(いつ期限が切れるかは不明)

男色からダッチワイフまで? 業界の異端児「DDT」


旗揚げは1997年、今年で20周年を迎える「プロレス界の風雲児」ことDDTプロレスリング。群雄割拠のプロレス業界において、常識を打ち破る様々な戦略を実践していることで知られている。

格闘技としてコアで硬派なイメージもあるプロレスだが、バラエティー化を推し進め「男色レスラーからダッチワイフ(?)までいる文化系団体」と言われるほど幅広いレスラーが存在する。

とにかくレスラーのキャラが立っていて、展開されているグッズも豊富。男性はもちろん女性客も多く、試合を観客にSNSで積極的に拡散してもらっている。

ファンとの距離が近いのも特徴で、ファンサービスしそうに見えないヒール(悪役)までが気軽にサイン



そんなDDTプロレスリングは、「戦う社長」こと高木三四郎さんが、当時初めて所属していた団体の突然の解散を受けて、路頭に迷って新人レスラー2人と旗揚げした。


今でこそ賑わっているDDTだが、決して順風満帆ではなかったという。プロレス専門誌を訪ねても「新人3人だけで上手くいくわけない、そんな団体潰してやる」とまで言われ、辛酸を舐めた時期もあった。

正直、プロレスは全く通っていなくて漫画『エアマスター』(大好き)の知識くらいしかない筆者だが、「プロレスは最強より最高」という高木社長の言葉からは、エンタメにかける執念とチャレンジ精神を垣間見た。

番組も普通には進行されず、乱入してきた男色ディーノさんに対するMC2人のリアルなリアクション、その去り際も必見。

乱入してきて高木社長に絡んだかと思えば、最後には…


タイムリーな話題としては、先日Amebaを運営するサイバーエージェントに買収されたばかり(外部リンク)。今後、AbemaTVで試合も配信されていくようなのでそちらも楽しみ。

#20 「文化系プロレスの探求者」株式会社DDTプロレスリング社長 高木三四郎(外部リンク

整備士から転身! アダルト業界を変えたTENGA



みんなの夜の味方、2005年に創業してアダルトグッズ業界に革命を起こしたTENGA。今では45カ国に普及、年間出荷数は900万個にも上るという。

KAI-YOUでも何度か取り上げたことがあるためおなじみの存在ではあったものの、番組で明かされる松本光一さんの話のほとんどが初耳だった。

TENGAの創業者は、元自動車の整備士(のち営業マン)だった。そこから一念発起、TENGAを発明して一代で財を成したというから驚きだ。

きっかけは、アダルトショップでグッズを手に取った松本さんが抱いた、とある疑問だった。

なんでアダルトグッズは、一般的な商品と違って、バーコードもない、製造会社名も問い合わせ先も不明なのか?

本来であればもっと世の中に大きな需要があるはずなのに日の目を見ないアダルトグッズに違和感を持った松本さんは、「誰もが後ろめたさを感じることなく、性を楽しめる世の中にしよう」と思い立つ。

身を乗り出して食いつく天野さんと、不可解な様子の伊東紗冶子さん


それから、数々のアダルトグッズを研究しながらオリジナルを開発する日々が2年あまり続く。研究のために1日で最高48種の試作品を試すなど、壮絶なエピソードも交えて振り返る松本さん。

番組では様々な創作秘話が語られる。例えば、TENGAの記念すべき最初の金型は、資金難だった松本さんを見かねた金型屋さんが「成功払いでいい」と言って協力してくれたそうだ。もちろん、その金型屋との取引は、現在に至るまで続いているという。

長らく「秘匿すべきもの」とされてきた性生活をオープンかつ豊かにするという理念を貫き、今や男女ともに身近な存在となっているTENGAに歴史あり。

車・バイク好きのTENGA社長の愛車「TENGA01」。なぜかTENGAが装着できるようにカスタマイズされている



#26「性に真正面から取り組む」株式会社TENGA社長 松本光一(外部リンク

東大卒、事故物件の第一人者「大島てる」


一人暮らしや引っ越しを経験していて、「大島てる」の名前を聞いたことがない人は少ないはず。

ご存知、日本中の事故物件情報を掲載しているサイトだ。海外の事故物件をも網羅し始めている。

掲載総数は、現在4万数千件。住所や死因、部屋番号なども掲載されている。アクセスは、1日100万にも及ぶという。


度々メディアにも露出し、定期イベントも主催している大島てるさんだが、この番組では「私を訴えてくる大家の方が幽霊より怖い」という名言を残して話題になったことも記憶に新しい。

元は家業である不動産を継いだ東大卒の大島さんが、「事故物件を高値でつかまされたくない」という理由から情報を集め始めたのが「大島てる」誕生のきっかけ。しかし、なかなか情報が揃わなかったところから、ネット上に情報を公開。おかげで、様々な証言や情報提供が集まったという。

大島さんは、住宅の持ち主である大家さんとはトラブルになることもあるものの、物件を仲介する不動産とは連携をとりあい、講師としてセミナーなどにも招かれるようになっている。

大島さんが事故物件情報を集めた理由の一つである「人を騙して商売をするのはよくない」という考えには、彼らも共感してくれるという。


逆に悪徳業者の手口をはじめ、ほかにも数々のヤバい話が赤裸々すぎるほど語られている。

しかし、最も目を見張るのは、人生で初めて殺害予告を受けた事件や、殺人犯と思しき人物から脅迫を受けた出来事を笑いながら楽しそうに話す、大島てるさん本人の凄みかもしれない。

天野さんも思わず「よく笑いながら話せるな」


#28 「事故物件の第一人者」株式会社大島てる社長 大島てる(外部リンク