水曜日にチャンピオンズリーグGLパリ・サンジェルマン戦が控えているバイエルン・ミュンヘン。パリと言えば今夏に、史上最高額となる移籍金2億2200万ユーロでネイマールを獲得したほか、さらに成果次第で1億8000万ユーロにも上る条件でモナコから、キリアン・ムバペの獲得にも成功したことでも話題となったクラブだ。

そのパリでの決戦に向かう前に、アリエン・ロッベンはお金の力がサッカー界に及ぼす影響について「パリは僕たちよりも明らかに多くの金額を投じてはいるけれど、でもお金だけでゴールが奪えるものではない。クオリティをもった、いいチームがゴールを決められるんだ」と持論を展開した。

一方でバイエルンの選手のなかでは、先日ロベルト・レヴァンドフスキが、大金を投じてでもスター選手を獲得すべきだと主張をしており、これにカール=ハインツ・ルメニゲCEOが批判を述べるという展開も見られているが、バイエルンのウリ・ヘーネス会長はこの移籍金の高騰化はそう長くは続かないとみている。


「いつか値段が下がる時はくるだろう。大金を投じた人々すべてが、思うような結果をえられるわけではない。CLで優勝できるクラブは1つだけなのだ。そのうち「こんなに金を使っているんだ!もう十分だろう!」と痺れを切らしてくることだろうね」

そのためヘーネス会長はあくまで「うちが1億ユーロも投じるようなことはない」と、移籍に関するスタンスに変わりがないことを強調し、批判の声に対しては「むしろ自力で戦っている我々を褒めてくれてもいいのではないかね」と、欧州のトップレベルで戦っているという自負を示した。

そんな注目の一戦を前に、ルメニゲCEOは「この試合で全てが決まるわけではないが、しかし1位通過のベースは構築したい。」と意気込みをみせ、パリの攻撃力に対して「いかにコントロールできるか。ただうちには経験がある。こういう試合でも高いモチベーションをもち、集中して戦ってきた。結果を手にすることができると確信しているよ。」と自信をのぞかせている。

なおこの試合では「存在感を見せられるだろう」と胸を張るロッベンはじめ、19人が遠征に帯同。先日選手登録をすませたトム・シュタルケ、さらには負傷から回復を果たしたダヴィド・アラバもメンバーに名を連ねている。