芦田愛菜も大好きな「池の水ぜんぶ抜く」レギュラー化に立ちはだかる壁とは?

写真拡大

 テレビ東京のドキュメントバラエティ番組「池の水ぜんぶ抜く」が高視聴率を連発。9月放送の最新回では11.8%と二桁台を達成し、裏番組のNHK大河ドラマを上回った。その好調ぶりに全国の自治体から「こちらの池でも水を抜いてほしい」との依頼が殺到しており、レギュラー番組化は間違いなしとの観測もある。

 だがレギュラー放送に昇格する場合、大きなリスクをはらんでいるとの声もある。それは「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)の轍を踏むのではとの懸念だというのだが、その「しくじり先生」についてテレビ誌のライターが語る。

「同番組は著名人がしでかした過去の“しくじり”について授業形式で語るというもの。深夜帯で人気を博し、15年4月にゴールデン帯に昇格しましたが、2年半経った9月24日で最終回を迎えることになりました。原因は目ぼしいしくじり芸能人が出尽くしてしまい、ネタ切れになったからだと言われています。最近は芸能人ではなく“ペンギンのしくじり”など、番組の主題を外れたテーマも扱うようになっていました」

 その「しくじり先生」が、「池の水ぜんぶ抜く」にどんな影響を及ぼすというのだろうか?

「日本全国には21万カ所ものため池があり、番組のネタは尽きないように思われます。しかしこれまで4回の放送を見ても、水を抜いたあとに現れたのは外来種のアカミミガメや在来種の淡水魚であるモツゴなど、わりと同じような生物が多いのです。もちろん池によっては獰猛なワニガメが見つかったり、日比谷公園では戦前の双眼鏡が見つかるというトピックもありましたが、そういったバリエーションが何百通りもあるとは考えづらい。おそらく1年も続ければ、『しくじり先生』のようにネタ切れになる恐れが強いですね」(前出・テレビ誌ライター)

 そのほかにも日本中の池を回るとなると、最新回の出演で話題を呼んだ芦田愛菜のような多忙なタレントではスケジュールが合わず、レギュラー陣の確保が難しいとの指摘もある。ここはやはり特番ベースに留めておくのが正解なのかもしれない。

(金田麻有)