北朝鮮問題に関する国連安全保障理事会の緊急会合で発言するニッキー・ヘイリー米国連大使(2017年9月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国連安全保障理事会(UN Security Council)は4日、北朝鮮による核実験実施を受け、緊急会合を開いた。米国は、北朝鮮に対して「可能な限り最も強い措置」を速やかに講じるための働き掛けを開始。一方、中国とロシアは、外交交渉の必要性を訴えた。

 北朝鮮が3日に実施した6回目の核実験により、国際社会には危機感が広がっている。使用されたのはこれまでで最も強力な核爆弾で、北朝鮮は長距離ミサイルに搭載可能な水爆だったと主張している。

 米英仏日韓の要請で開かれた安保理の緊急会合で、ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使は、米政府が近く新たな制裁決議案を配布し、議論を経て11日の採決を目指すと述べた。

 ヘイリー大使は、「最も強い制裁を科さなければ、この問題を外交的に解決することはできない」と述べ、2006年から北朝鮮に科してきた段階的制裁は失敗だったと指摘。さらに、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が「戦争を切望している」と非難し、「戦争は米国が望むものでは決してない。今、戦争はしたくない。しかしわが国の我慢にも限度がある」と言明した。

 大使は具体的な制裁案を示さなかったものの、外交官らによれば、北朝鮮への石油供給が標的になる可能性もあり、これが実現すれば北朝鮮経済にとって大きな打撃となる。また、北朝鮮政府の外貨獲得手段となっている外国人による北朝鮮観光の抑制や、ロシア向け、中国向けを中心とする北朝鮮から国外への労働者派遣の禁止を目指す可能性もある。

 米国は、北朝鮮がさらなるミサイル発射の準備を進めているという報道を受けて対応を急いでおり、決議案は5日にも安保理の他の理事国14か国に配布される見通し。
【翻訳編集】AFPBB News