『セシルのもくろみ』公式サイトより

写真拡大

 コミケ炎上騒動で揺れる女優・真木よう子(34)が8月31日、大炎上した「コミックマーケット93」(以下、コミケ)の騒動に関して、所属事務所を通じてあらためて謝罪した。同日には、主演ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)が9話で終了という、事実上の打ち切りが決定したことも明らかになっている。ズタボロの真木よう子に明るい未来はあるのか。

■プロジェクト大炎上&ドラマ打ち切り決定で…全話最高5.3%の皮肉

 事の発端は8月25日。真木はカメラマンの鈴木心氏(36)、編集者の北尾修一氏と組み、クラウドファンディングで資金800万円を募ってフォトマガジンを制作し、コミケで販売するプロジェクトを発表する。しかしコミケ愛好者の間で大炎上するハメになった。

 これを受けて真木は、28日にコミケ参加を辞退、30日に同プロジェクトを正式に中止。31日には、プロジェクト内で暗に批判していた所属事務所を通じて「私自身の軽率さと、馬鹿さが原因だと猛省しております。よくよく自分を見つめ直し、反省し、出直したく改めてお詫び申し上げます」などと謝罪している。

 奇しくも同じ31日、主演ドラマ『セシルのもくろみ』が9話で終了することが判明。事実上の打ち切りを宣告された格好だ。

 同日放送の8話もさぞかし低迷するかと思いきや……翌日発表された平均視聴率は、全話中最高の5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。決して高い数字ではないが、打ち切りが発表されてから数字が上がる、なんとも皮肉な結果が出ている。

 さらに真木自身のイメージを悪化させたのが、騒動中の対応だ。

 『セシルのもくろみ』の放送に合わせて意気揚々と始めたツイッターを、コミケ騒動に合わせて非公開に。アカウント名で「騙された」とつづってファンの憶測を招き、29日にはアカウントを削除した。

 またツイッターを削除した29日には、ドラマ収録のドタキャン騒ぎまで起こしたと一部スポーツ紙が報道。31日にはついに、ドラマの打ち切り話が出てしまった。打ち切りの背景には、真木の一連の言動が一因になっているとも推察できる。では、真木は今後どうなるのか。

「女優うんぬんというより、社会人としてイメージが悪い。スタンドプレーで周りのスタッフや役者、スポンサーに迷惑をかけた。そして『ショックな出来事が起きたら収録を平気で休む』というメンヘラのイメージもついてしまった。主役で起用するには危なっかしいし、スポンサーが首を縦に振らないだろう。今後は残念ながら脇役級のオファーが増えそうな雰囲気。それならまだマシで、最悪、業界内から干されるかもしれない」(芸能関係者)

 コミケ騒動の余波が続く真木。『セシルのもくろみ』最後の打ち上げでは、涙の謝罪を繰り返すことになりそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。