使い方次第で得もすれば損もする!?リサイクルショップの内情を元ショップ店員さんに伺いました!

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リサイクルショップの内部事情ってどうなってるの?ここ何年かで急速に店舗数が増え、一般に利用する人も多くなったリサイクルショップ。いらなくなった物が必要としている人に安価で渡る、というお財布にも環境にも良い仕組みではありますが、いまいちよくわからないのがリサイクルショップの内情。

なんでも買い取ってくれるの?
買取価格や販売価格ってどうやって決まってるの?
お得な利用方法は?

など、リサイクルショップに対する疑問点を解消するべく、今回は某リサイクルショップに勤務していた経験があり、リサイクルショップ事情に詳しいMさんに、お店の内情を伺いました!

■リサイクルショップの内部事情

ガイド:
Mさん、今回はよろしくお願いします!リサイクルショップの裏事情を色々教えて下さいね。

ではまず、Mさんが最近までお勤めになっていたリサイクルショップに付いてお聞かせ下さい。
ガイド:
私が働いていていたのは、大手企業がチェーン展開するリサイクルショップです。東京近郊のベットタウンにある、大きな街道沿いの支店で働いていました。

ガイド:
やはり店の立地によって、品揃えや買取価格って変わるものなんですか?

M氏:
もちろん、その土地柄によってずいぶん変わりますよ。都心に近い場所や新興住宅地などの近隣などにある店は、多少値が張っても質が良いものやブランドものが好まれるので、そういった商品は高めに買い取りますね。

でもちょっと田舎に引っ込んだような場所の支店では、そういう商品のニーズが少ないからあまり高値で買い取ってないです。逆に都心に近い店じゃ買い取らないような物も買い取ったりします。ちょっと流行遅れのデザインのものとかアニマル柄の服とかね(笑)

ガイド:
おぉ(笑)。場所によってお客さんの好みに違いがあるというのは面白いですね。ということは、自分が売りたい商品もその地域のニーズにあってるかどうか判断してから持ち込んだ方がよさそうですね。あと洋服の場合は、季節も関係あるんですよね?

M氏:
そうですね。オフシーズンの衣類は基本的に買い取りません。例えば今が夏だったら冬物持って行っても買い取ってくれないと思います。店も倉庫の広さ決まってますからね。そんなに在庫抱えられないんですよ。

ですが喪服や礼服だけは例外で、季節に関係なく買い取ります。

ガイド:
喪服ですか?!まぁたしかにデパートなどで買うと高いですから、ニーズはありそうですよね。

M氏:
そう、喪服なんかは突然必要になることが多いですから。久々に出して着ようとしたらサイズが合わなくて着られない→慌てて買いに行く、というパターンの人が来店することが非常に多いんですよ。なので黒いものはよく売れるんです。

それに喪服はそれほど流行に左右されないですし、着用頻度もあまり多くないから状態が良い場合が多いですからね。ブランド品でなくとも、買い取りも他の服と比べるとそれなりにいいお値段付けますよ。

ガイド:
なるほどー。喪服が高値とはちょっと意外です。その他の衣類になると、やっぱりブランドだったり状態が良いと高値になるんですか?

■リサイクルショップのブランド品ってどうなの?


M氏:
ブランドも物によるんですよね。比較的年配の方向けのブランドなどは安定した価格で買い取りますが、若い子向けのいわゆるマルキューブランドなどになると、ちょっと形遅れでも買い取らないことがあります。状態の良し悪しより、流行が大事と思った方がいいですね。

ブランドバッグなんかでも、一昔前に流行ったMC○とかプ○ダの金チェーンのやつとか店に出しても売れないですから(笑)買い取ったとしてもかなり格安になりますよ。

ガイド:
まぁ買う側の立場を考えるとそれは納得ですよね。

あと、売りに行く時間帯とかで査定価格がかわったりするものなんですか?

M氏:
それは大いにありますよ。私がいた店では土日はかなりの待ち時間が出るほど買取カウンターが混雑してましたから、正直その時間帯に大量に持ち込まれた商品は査定が雑になります。いいかげんな査定をしてほしくない、一点一点ちゃんと見てほしいということならば、平日のすいてる時間帯に2〜3点程度の少ない点数ずつ持ち込むのが良いですね。

ガイド:
やはり大手だと週末は混むし仕方がないんでしょうね。ではそういったことも含め、ズバリ大手チェーンのメリット、デメリットを教えて下さい。

M氏:
大手のメリットは安心感じゃないですかね。小さなショップがそうではないということではありませんが、中古保証ということで、買った商品が何かあった場合は返金するとか、家電品も独自に3ヶ月の保証書を付けるとか、そういったサービスをしているところが多いですよ。

ブランド品についてもAACDに加盟しているチェーンも多いですし、いいかげんな買取や販売は企業の信用にかかわりますからけっこうちゃんとしてます。あと横の連携がありますから、この店舗で買えなくても別の支店では買える、など柔軟な対応ができることです。

逆にデメリットとしてはニッチな商品に弱いことですね。店員はほとんどパートの主婦などが多いですから、商品知識が薄いんですよ。なのでほとんど買取する商品や価格はマニュアル化してますし、レアな商品を持ち込まれても全くわからないんですね。

ですから、そういう商品は大手リサイクル店に持ち込むと損しますよ。逆にこうした物の価値がわからず激安で店頭に並べているショップも見掛けますので、買う場合は意外な掘り出し物に出会えることもあるんですよね。

ガイド:
あ! よく大手古本チェーンとかで、超レアな本が100円コーナーに並んじゃったりしてるような感じですね(笑)

M氏:
そうそう(笑)でも逆パターンもあって、100均で売ってる商品とかどっかのブランドのタダで配ってたノベルティを買い取っちゃって、えらい高い価格で店頭に並べてたりする店もありますからね。

■リサイクルショップは何掛けで売ってる?


ガイド:
あー。実は私も見た事がありますよ。大手の子供用品専門のリサイクル店で、100均の玩具が300円で売ってました(笑)

M氏:
そうなんですよねー。買取時店員にその商品を知ってる人間がいないとそうなるんです。でも買い取った後でそのことに気付いても、買取価格の最低「×7」は付けなければ店の利益が出ないので、その店みたいにしれーっと高い値段付けて出しちゃうんですけどね(笑)。

ガイド:
いや、しれーっと売るのはいいんですけど…最低「×7」ですか。。いやぁ正直な感想ですが高いですね(汗)

M氏:
やはり普通の方の感覚であれば×7は高いと感じられるでしょうね。でもリサイクルショップも商売ですからね。儲けが出なければやっていけませんから。それが嫌ならリサイクル店には持ち込まないことですね。

ガイド:
ハハハ…ぶっちゃけますね。ではぶっちゃけついでに、こんなお客さんは困る!っていうのありますか?

M氏:
そりゃ持ち込みする方はお客様ですから、露骨に嫌な顔したり注意したりはできないですけど、ちょっとこれは酷いんじゃない?っていう持ち込みもありますよ。

おそらく家の中の荷物整理なんかしてて出てきたであろう引き出物の箱とか、ちょっと触っただけで手が真っ黒になるほどホコリだらけだったり。ちょっときれいにして持ってくれば査定も変わってくるのに、と思いますよ。

でもそんなのは商品がまともなだけまし。驚いたのは衣類を大量に持ち込まれた方の袋の中身を開けたら、汚れてきたない衣類ばかり、それも使用済みのパンツまで入っててビックリしたことがありましたから。

ガイド:
それは酷い……。コインランドリーと間違えてるのかしら(笑)もちろんそんな商品は買い取れませんよね。

M氏:
そうですね。残念ながら買取りできるものはなかったのでお返ししたんですが、それでも全て畳んで袋に入れてお返ししなきゃならないですからね。畳むこちらもかなりアレですが、返されたお客様も微妙な気持ちでしょう。使用済みのパンツたたまれるんだから(笑)

■まだまだいる、こんな困ったお客さん


M氏:
あと困るお客さんは、店員に食ってかかる人。こういう方がけっこういらっしゃるんですよ。「これ買った時高かったのになんでこんな値段なの!?」とか「店頭じゃ○円で並べてるのになんでこの値段なんだ!」とか。そんな怒られても困ります(汗)。
ガイド:
それはこまりますね〜。買い取り価格が納得いかない、というのはよくありそうですけど店員さんに怒っても、ねぇ……。リサイクルショップの店員さんも大変なお仕事ですね。では逆にこういうお客様は歓迎!というのは?

M氏:
きちんと服を畳んで持ってくるとか、汚れを落としてくるとか、商品をきれいな状態にして下さってると価値も上がるし、心証が良いから査定もあがりますよ。やっぱり店員も人間ですからね。心証がよければきちんと査定しよう、少しでも良いお値段を付けてあげようと思いますから。

ガイド:
では最後に、リサイクルショップを利用するときの心得をお願いします。

M氏:
リサイクルショップは不要になった方と必要な方の間を繋ぐ仲介業です。その中間マージンで利益を出しています。

ですから売る場合、本当にお金にしたいと考えるならば、リサイクルショップには持ち込まないこと。時間や手間暇は掛かりますが、オークションやフリマの方がはるかに高く売れます。不要になった品が必要な人のもとで再使用されることで、あぁよかった、と思える方が利用しましょう。

買う場合は、普通のお店では無いような意外な掘り出し物があったり、面白い商品に出合えたりするので楽しいですよ。良い物を買うコツは、頻繁に足を運ぶこと。同じ商品は二度と入ってこないことの方が多いですから、マメに見に行ってみて下さいね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いかがでしたか。
意外だったり納得だったりのリサイクルショップ事情。使い方次第で損にもなり得にもなる、といったところでしょうか。皆さんも早速近くのリサイクルショップをチェックしてみて下さいね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(文:和田 由貴)