コウチーニョ獲りに暗雲…バルサSDが「難しい」と語る理由とは?

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 バルセロナのスポーツディレクター(SD)を務めるロバート・フェルナンデス氏がリヴァプールに所属するブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョの獲得が「難しい」と語ったようだ。17日付でリヴァプールの地元紙『リヴァプール・エコー』が報じている。

 パリ・サンジェルマンが契約解除金の全額を支払ったことで、“MSN”の一角であるブラジル代表FWネイマールを手放すこととなったバルセロナ。

 クラブは代役としてドルトムントのフランス代表ウスマヌ・デンベレとコウチーニョの“W獲り”を画策し、特に後者には2度のオファーを送るなど、真剣さが伺えた。

 コウチーニョ自身もリヴァプールに移籍志願書を提出するなど、バルセロナ加入に前進しているとみられたが、クラブ側がそれを拒否。

 リヴァプールのユルゲン・クロップ監督がリーグ戦開始後の主力選手放出を望まなかったこともあり、交渉は現在、難航しているものとみられている。

 バルセロナのゼネラルマネージャー(GM)のジョセップ・セグラ氏は「獲得が近い」と明言したが、フェルナンデス氏は、リヴァプールの主軸獲得は「難しい」と語っており、その理由も明かしたようだ。

「バルサだけでなく、世界トップクラスの選手を探しているクラブはこの高騰した(移籍)市場で非常に困難な状況に巻き込まれている。コウチーニョには契約解除条項がないんだ。交渉はより厄介なものになる。クラブと交渉していくつかの署名はしているが、難しさを感じているよ。我々はできるだけ早くこの取引を終わらせることを望んでいる」

 ネイマールに限らず、エヴァートンからマンチェスター・Uに移籍したベルギー代表FWロメル・ルカクやレアル・マドリードからチェルシーに移籍したスペイン代表FWアルバロ・モラタなど、以前にも増して高額な移籍金で新天地へと旅立った選手が多く感じられた今夏の移籍市場だが、フェルナンデス氏はそこに交渉の「難しさ」を感じざるをえないようだ。

 さらに同氏はバルセロナ移籍のためにドルトムントの練習を無断欠席したデンベレについても触れ、「デンベレとコウチーニョは、我々がとても好んでおり、重要な選手だ。彼らは適切な条件、年齢を持っており、バルサのサッカーに適応することができる。彼らはここに来ることが最適だろう。それが現実だ」と、ネイマールが去った攻撃陣に新たな選手を加える願望を口にした。