国籍や人種にかかわらず、「良い暮らし」をしたいと願うのは人類共通の思いだと言えるだろう。国連開発計画は毎年、人間開発報告書を発表しており、そのなかでは「人間開発指数」など様々な指標も発表される。(イメージ写真提供:123RF)

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 国籍や人種にかかわらず、「良い暮らし」をしたいと願うのは人類共通の思いだと言えるだろう。国連開発計画は毎年、人間開発報告書を発表しており、そのなかでは「人間開発指数」など様々な指標も発表される。

 国連開発計画によれば、人間開発指数としては「国の開発の度合いを測定する尺度として、1人当たりのGDP、平均寿命、就学率を基本要素」とし、これらを独自の数式に基づいて指数化したものだ。日本の2016年の人間開発指数は世界17位と、世界90位の中国に比べて随分上位にいることがわかる。

 中国メディアの快報はこのほど、日本の社会は調和がとれていて、秩序があると伝え、「日本人の暮らしこそ、人類にとっての理想かもしれない」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本人の暮らしが人類にとっての理想かもしれない」と主張した根拠の1つとして、日本人の環境保護意識の高さを背景とした環境の良さや浪費を良しとしない文化を挙げた。中国人の暮らしは豊かになってきているものの、浪費や贅沢が好まれる傾向にあることを指摘し、「中国の社会は歪んでいる」と指摘した。

 また、日本は世界有数の自動車強国であるにもかかわらず、日本人は公共交通機関を利用することを厭わず、実用性が高くて燃費の良い車が好まれると指摘。一方の中国ではどのような車に乗っているかで、他人の生活の質を推し量る傾向があることを指摘し、「自動車をはじめとする奢侈品の消費という点から見ても、日本人の方が中国人より成熟している」と指摘した。

 さらに、日本社会には「お互いに敬意を持って接する」という精神が満ちており、「他人に迷惑をかけない精神」によって社会の秩序が保たれていると指摘。公共交通機関の車内では誰もが静かで、仮に乗客同士がぶつかれば、お互いに謝意を示すのが日本人だと指摘、このような態度で互いに接することができるからこそ、「複雑な問題もシンプルになり、調和の取れた社会が実現するのだ」と論じた。

 そのほかにも記事は、「日本人は誰もがルールを守る」、「自然環境や住環境の素晴らしさ」などを挙げ、「日本人の暮らしこそ、人類にとっての理想かもしれない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)