ミラン本田、出番増加に一筋の光明 伊紙がライバルMF酷評「カディスの預言者、最悪の試合」 

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エンポリ戦でPK失敗のスソを地元紙が一刀両断、本田はボールタッチ5回と紹介

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、現地時間23日の本拠地エンポリ戦で後半42分から出場。

 約8分のアディショナルタイムを含め約11分間プレーした。2017年リーグ戦初出場となった背番号10に対し、地元紙は出場時間の短さから評価なしが多かったが、今季右ウイングに君臨してきたエースMFスソをPK失敗などの不調から酷評。「カディスの預言者、最悪の試合」という低評価で一刀両断しており、ベンチを温め続けてきた本田に出番増加の一筋の光明が見えてきた。

 イングランド地元紙の調査によると、本田はセリエAで二番目に長い時間ベンチを温めている選手という非情な現実を突きつけられたばかりだが、シーズン終盤戦でピッチに立つ一縷の望みが出てきた。

 右ウイングのライバルであるスソはPKをミスするなど同点のチャンスをフイにし、伊紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はスソに5点の低評価を与えた。最高評価はスーパーセーブを披露したGKジャンルイジ・ドンナルンマの7点。スソはDFクリスティアン・サパタの4.5点に続く厳しい査定となった。

「なかなか良いスタートだった。シュートも数多く試みた。9回、しかし全部GKを助ける弱いシュートだった。PKも力がなく、失敗した」と、寸評でスソは酷評されている。

 一方の本田は出場時間が短く評価なし。「試合終了前にスソのポジションでプレー。5回ボールに触った」とボールタッチの数だけを紹介している。

「カディスの預言者」の代役になれるか

 伊紙「コリエレ・デロ・スポルト」は本田に対して、採点・寸評ともになし。だが、今季7得点9アシストと活躍するレフティーのスソを断罪し、落第点の4点。DFサパタ、DFマッティア・デ・シリオ、FWカルロス・バッカとともに最低点で並んだ。

 寸評でスソは「PKは酷評に値する、カディスの預言者の最悪の試合」と記された。スペイン・カディス出身のテクニシャンは、これまでの活躍ぶりから「預言者」と崇高な命名をされているが、ミランのキャリアで最悪の試合だったと断罪されている。

 伊紙「トゥット・スポルト」はスソを最低点の4点とした。「発想が乏しく、PKは力がなかった」と短く批判されている。スソはこれまで獅子奮迅の働きで選手層の脆弱なミランを牽引してきたが、エンポリ戦では疲労蓄積も見て取れた。今季先発わずか1試合の本田は、今季終盤で消耗の「カディスの預言者」の代役になれるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images