10日、韓国ソウル市教育庁が小学校入学前のオリエンテーションに出席しなかった子どもの所在確認を警察に依頼していたが、捜査の結果、うち1人はそもそも「存在しない子ども」であったことが判明した。資料写真。

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2017年3月10日、韓国ソウル市教育庁(教育委員会に相当)が小学校入学前のオリエンテーションに出席しなかった子どもの所在確認を警察に依頼していたが、捜査の結果、うち1人はそもそも「存在しない子ども」であったことが判明した。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

ソウル江南警察署はこのほど、所在が不明となっていた子どものAさんについて、出生届自体が虚偽であったと明らかにした。警察によると、Aさんの「父親」イムさんは2010年、留学中に出会った恋人との結婚に反対し続ける両親を説得するため、恋人と同棲を開始、Aさんが産まれたことにして虚偽の出生届を提出したとされている。しかし結局、イムさんの両親は結婚を許さず2人は別れてしまった。

それから6年後の昨年5月、別の女性と結婚を準備していたイムさんは自分の戸籍にAさんの名があることに気付き、虚偽申告であったことを警察に申し出た。結果、公正証書原本等の虚偽記載の容疑で送検されたが起訴猶予処分となり、Aさんの名は今年1月、戸籍から削除された。しかし市教育庁が警察への捜査依頼の際に基にしたのは昨年12月時点の資料だったという。

相手や両親に結婚を認めてもらうため、また恋敵から男性を奪うため、女性が「妊娠した」「子どもを産んだ」などとうそをつくという筋書きは韓流ドラマのストーリーには珍しいものではないが、このドラマに出てくるようなうそがとんだハプニングを生んでしまった。韓国のネットユーザーもこの騒動について「アメージング・コリア」「とんでもないことばかり本当によく起こるよ」「映画みたいな話」「子どももいなくて出生証明書もない状態で出生届が出せたこと自体が驚きだ」など驚きの声を多数寄せている。

また「結果が虚偽申告でほっとした」「子どもが犠牲になるような恐ろしい事件じゃなくてよかった」と胸をなで下ろす声がある一方、「子どもを捨てて、虚偽申告だったとうそをついている可能性もある」「出生届がうそだという主張をそのまま信じるなんて」「まさかということもあるから、もっとちゃんと調べてほしい」など、イムさんの言い分を疑うコメントも目立った。(翻訳・編集/吉金)