アトムだけじゃない!「一家に一台のロボット」時代に向かうプロジェクトたち

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講談社は、70週で鉄腕アトムを組み立てられる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を創刊すると発表した。

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、手塚治虫の生誕90周年を記念する「ATOMプロジェクト」として実施さる。本企画には、講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOなどが参加している。

実は、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」以外にも、現在、国内外で、さまざまな家庭用ロボットのプロジェクトがスタートしているのだ。

夢やSFなどの空想だった「一家に一台ロボット」が、現実となる時代が近づいている。

●パートワークや家電など様々な形で提供されるロボット機能

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、NTTドコモがクラウドAIの技術を提供し、自然な言語でのコミュニケーションを実現するのも注目ポイントだ。
VAIOはメインボード、富士ソフトはフロントエンドAIとロボティクス設計を担当するなど、参加各社の技術を結集して開発されているのも、ロボットプロジェクトの特徴的なところだ。

発表会に出席した講談社の野間省伸社長は、
「一家一台のコミュニケーションロボットを目指す」
と発表した。

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、講談社としては初となる組み立てロボットのパートワークだ。
このプロジェクト以前、広く知られたロボットのパートワークには、デアゴスティーニの「週刊ロビ」がある。人気シリーズのロビは第3版まで販売され、国内だけで12万台が購入され、世界でもっとも売れたヒューマノイドロボットとなっている。

実は、この「週刊ロビ」も、今年1月から新シリーズが、「週刊ロビ2」としてエリア限定で販売開始されている。カメラや画像認証など新たな機能が追加されるほか、相棒ロボットも登場予定だ。ファンサイトのロビクラブなどで情報を見ることができるので、気になる人は、チェックしてみてほしい。

2016年には、シャープからロボット型スマートフォンの「ロボホン」が販売開始された。
「ロボホン」は、同社のCMキャラクターとしても登場している。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にも登場したことから、さらに注目され、話題となった。

シャープは、ロボット掃除機「COCOROBO」にも、「ココロエンジン」を搭載し、ユーザーとボイスコミュニケーションできる機能を提供している。ヒューマノイドではないが、こちらもコミュニケーションロボットの1つと言えるだろう。

一方、海外を見れば、米国では昨年、「アマゾンエコー」と「グーグルホーム」のホームアシスタント装置が登場している。
いずれもオンラインでクラウドの人工知能とつながる円筒形の据え置き型ロボット。
音声で呼びかけることで、情報検索やスケジュールの確認、音楽の再生などができる。また、対応家電の操作なども可能。米国ではこうしたホームアシスタントを搭載可能で、家庭内のパートナーとなる自律走行ロボットも発表されている。

現在のロボットは、ヒューマノイド、家電、ホームアシスタントなど、形状はさまざまだ。
しかし、いずれもユーザーとコミュニケーションをとる機能を持っていることが大きな特徴で、ただ作業するマシンとは一線を画している。

ロボットは、我々の予想を超える早さで、どんどん家庭に入り始めている。
一家に一台の時代は、意外に早くやってくるかもしれない。