インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画はもともと日本の受注が確実視されていた。だが、ふたを開けてみるとインドネシア政府の債務保証を求めないなど破格の条件を提示した中国が受注した。(イメージ写真提供:123RF)

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 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画はもともと日本の受注が確実視されていた。だが、ふたを開けてみるとインドネシア政府の債務保証を求めないなど破格の条件を提示した中国が受注した。

 ジャワ島の高速鉄道計画はすでに一部で建設工事が進められているが、土地の収用が思うように進んでいないとの報道も多く、予定どおりに開業できるか不透明な状況となっている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「ジャワ島の高速鉄道計画を失注した日本はプロジェクトの進展をめぐって中国側を嘲笑する機会をうかがっている」と主張する記事を掲載した。

 記事は、ジャワ島の高速鉄道計画が土地収用をめぐって停滞していることに対し、「日本はようやく鬱憤を晴らす対象を見つけたようだ」と主張し、日本メディアがここぞとばかりに同計画について「暗礁に乗り上げる危険性」、「インドネシア国民の反中感情が高まっている」などと報じていると伝えた。

 続けて、総延長350キロメートルの同計画は現在、「確かに困難に直面している」と伝える一方、高速鉄道の路線が建設されることで沿線の土地価格が上昇するのは当然のことであり、これが土地収用にとっての障害になるのは当たり前のことだと主張。一方で、中国側のインドネシアにおける困難に対し、日本が嘲笑したり、鬱憤を晴らすための主張を繰り返したりすることは建設的な意見ではないと反発した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)