確かな舌をもつ料理のプロたちは、普段どんなグルメを指名買いしているのか聞いてみた。

有名店のシェフや、メディアで活躍する料理研究家たちが愛してやまないテイクアウトグルメはこの6品だ!



スゴ腕シェフが「完璧!」と称賛するローストチキンを自宅で。テイクアウトは1羽から販売。レモン、マスタード付き

ポール・ポキューズ氏、ジュエル・ロブション氏の下でフレンチの修業を積み、浅草駒形にモダンフレンチ『ナベノイズム』を開店。料理に雷おこしやそばがきなどを取り入れた、斬新なプレゼンテーションが話題に
『ブラッスリープーラルド』の
「ロティサリーチキン」¥3,500(一羽)

2016年、「東京カレンダー」レストランオブザイヤーグランプリに輝いた『ナベノイズム』の渡辺氏が絶賛するのは、高田馬場『ブラッスリープーラルド』のロティサリーチキン。

国産の若鶏を丸焼きしてから食べやすく骨を外し、中はしっとりジューシーな仕上がりに。「ベテランシェフ羽生田氏が本場フランスのロティサリーマシンで焼き上げる完璧なローストチキン!」



ブラッスリープーラルド
TEL:03-6915-2064




熟練の職人が丁寧に手焼きする、もっちり皮のひと口どら焼き。鮮度を重視するゆえ日持ちは常温で2日と短いが、そのぶん味は折り紙付き

モダンなつくりの中に伝統の味を調和させるスタイルは、パリで高く評価され、なかでもマカロン、ショコラの評価は高い。パリでの抹茶ブームの火付け役になるなど、情報発信型の新しいパティスリーを目指す
『鈴懸』の「鈴乃○餅」¥108(1個)

現在、パリを拠点にフランスと日本で活動している『パティスリー・サダハル・アオキ・パリ』の青木氏が推薦するのは、福岡の老舗『鈴懸』の佐賀県産ヒヨクモチを使用したひと口サイズのどら焼き。

1枚ずつ手焼きする繊細な舌触りと、十勝産小豆の餡が伴って完成する鈴懸の技の結晶。「もっちりとした食感の皮が独特で、一度に何個も食べてしまう。消費期限は短いものの、絶対にもらって嬉しい逸品」



鈴懸
TEL:03-3341-1512




北海道産の素材にこだわった、わさびの辛みが際立つ高級たらこ。塩分控えめで粒がきめ細かくしっかり

18歳で「山の上ホテル」に入社し、『てんぷらと和食 山の上』で修業を始める。23歳で料理長に就任し、以後20年余りの間、同店の名声を築き上げる。91年に独立し、銀座に「てんぷら近藤」を開業
『浪花亭』の「わさびたらこ」¥3,240

“日本一の天ぷら職人”との呼び声が高い銀座の匠、近藤氏が太鼓判を押すのが、辛みに代えてわさびで風味を際立たせた食通好みの北海道名物。北海道近海で捕れた鱈から取った大粒のたらこを、網走産の山わさびで漬け込み完成させたひと品だ。

プチプチした食感と塩っけが病みつきになる。「鼻に抜けるわさびの風味とたらこがマッチしてごはんにとっても合います」



すすきの浪花亭ショッピングサイト
http://www.kitanoomiya.com/


魚介専門フレンチのシェフが愛する、極上かまぼことは!?



そのまま食べるのはもちろん、電子レンジで温めても美味。ふわふわプリプリ食感が他と一線を画す

祖父は和食の料理人、母は栄養士という環境で育つ。服部栄養専門学校を卒業後、都内複数の店で修業。仏マルセイユの『Le Petit Nice』や『カンテサンス』を経て、2015年に魚介専門フレンチ『アビス』をオープン
『白謙』の「極上笹かまぼこ」¥2,970(15枚入)

『アビス』目黒氏の父親の地元・宮城の名物としても知られる『白謙』は大正元年創業の石巻にある老舗。白身魚の吉次や天日塩など厳選素材を使用したふわふわプリプリの食感が特徴だ。

絶妙な塩加減で旨みと甘みを引き出している。「笹かまぼこでは白謙が自分にとって間違いなく一番。ワサビしょうゆで!!」



白謙
http://www.shiraken.co.jp/shop/




エビを甘辛く味付けて、干し上げたものをじっくり焼き上げている。絶妙食感と旨みがクセになる

TVレギュラー番組や連載など多数出演し活躍する一方、企業との商品プロデュース・レシピ開発も多く手がけている。最新料理本『男を満たす最強の手料理』(文響社)好評発売中
『北珍』の「えび浜焼」¥1,296

注目の若手料理研究家、寺田氏のおすすめがこちら。金沢の美味を届ける『北珍』のなかでも、1ヶ月で2,968袋が完売した伝説をもつ。そのまま食べるだけで浜の雰囲気が味わえる。

「毎月、仕事で行く金沢で出会ったおつまみ。乾きものというと硬いイメージがありますが、しっとりとしていて、絶妙の食感と旨みがたまらないです。日本酒にとってもよく合います」



北珍
TEL:076-237-6000
http://www.hokuchin.co.jp/




いちじくは無農薬で育てられ、環境に配慮して栽培されている

フランスの国家調理師資格(C.A.P)を取得後、パリのレストランで研鑽を積み帰国。書籍や雑誌等で製菓から料理まで幅広い分野で活躍。『大人のほろ酔いスイーツ』(産業編集センター)など著書多数
『川原田農園』の「いちじくペースト」¥864

若山氏がおすすめするのは、いちじくを知り尽くした農園が作った凝縮ペースト。丁寧な手仕事の後、ペースト状になるまでいちじくを凝縮させる。いちじくから出る乳液やえぐみを排除して純粋な美味しさで瓶詰めする。

「見た目は緑色なのですが、栗かこしあんかと思うほど濃厚なペースト。いちじく好きにはたまらないです。チーズに添えても美味しいですよ」



神楽市場
http://www.sumeshiya.com/ichiba/