シリコンヴァレーの“新時代の学校”AltSchool、その「秘密」を公開

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グーグル出身者が設立し、マーク・ザッカーバーグなど多くの有力者が出資する「21世紀の学校」AltSchool。そのツールが一般の私立学校3校に提供されることになった。

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グーグルOBが設立し、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグや、ヴェンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ、eBay創立者のピエール・オミダイアなどから巨額の資金を集めたAltSchool(日本語版記事)は、2014年の設立以来、サンフランシスコに拠点を置きつつ、“新時代に向けた学校”をベイエリアやニューヨーク市で8校開校している。

これらの学校は、新たなパーソナライズされた教育システムをつくり出す小さな教育研究所と考えられていたが、ついにそのツールが外部の世界と共有されることになった。AltSchoolは10月18日(米国時間)、外部の私立3校がAltSchoolのプラットフォームを使うことになったと発表したのだ。

AltSchoolのコディ・ジョンソン最高業務責任者(COO)によると、最終的な目標は、同社の手法を米国各地の私立学校や公立学校、チャーター・スクールのネットワークに適用することだという。10月18日は、AltSchoolがその目標の達成に向けた第1歩を踏み出した日というわけだ。

AltSchoolのツールを取り入れる3校とは、ヴァージニア州レストンにあるBerthold Academy、フロリダ州ウェストパームビーチにあるThe Greene School、フロリダ州マイアミビーチにあるTemple Beth Sholom Day Schoolだ。

これらの3校では、モンテッソーリ教育からレッジョ・エミリア・アプローチに至るまでの広範な教育手法が使われているが、どの学校もAltSchoolの精神とうまく調和するだろうとジョンソンCOOは考えている。

「これらの学校はわれわれとよく似ています。私立学校であり、独立しています」と、ジョンソンCOOは述べる。「同時に、われわれが自分たちのプラットフォームを外部環境にもち込むことが可能であり、うまく機能することを示してくれます」

AltSchoolでは、これらの学校に提供するソフトウェアの詳細も明らかにしている。主なツールは2種類ある。ひとつめの「プレイリスト」は、各生徒がタブレットなどで課題(「アクティヴィティ・カード」)の一覧を見たり、教師と話をしたり、宿題を提出したりできるようにするものだ。カリキュラム単位の順序については、教育スタッフと共に決められる。

もうひとつは、従来の学問的な文脈と学問以外の文脈の両方における各生徒の進捗の記録を作成する「ポートレイト」だ。たとえば子どもがどんなスキルをどのくらい練習しているかが、教師の話、教育スタッフのコメント、テストの成績、宿題のサンプルとともにまとめられる。

「採点表、授業計画、完了した作業や評価のフォルダー。こうしたものがデジタルで表示されていると考えてください。それによって、それぞれの間で何が起きているのか、あるいはどんな影響があるのか、生徒が次にやるべきことは何かなどがわかるのです」とジョンソンCOOは説明する。

AltSchoolでは、いまから3〜5年後には、公立学校やチャーター・スクールまで対象を広げることを期待しているとジョンソンCOOは述べる。すでにほかの私立高校の申し込みを受け付け中だ。

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