リネカーから称賛されたロブソン=カヌーのゴールは華麗なクライフターンから生まれた見事な一撃だった。 (C) Getty Images

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 EURO2016準々決勝で、ウェールズは逆転でベルギーを下した。
 
 1958年スウェーデン・ワールドカップ(ベスト8)以来のメジャー大会となるEURO(初出場)でグループステージを勝ち抜き、ついには準決勝まで駒を進めたウェールズ。これは同国の最高記録である。
 
 称賛すべき偉業を果たしたウェールズだが、早速、自身のツイッターで彼らを祝福したのが、元イングランド代表ストライカーで、常にその発言が注目されるガリー・リネカーだ。
 
 イングランドがアイスランドに敗北を喫した際には「史上最悪の敗北。人口より火山の方が多い国に負けた」と母国をボロクソに叩いたリネカーだが、英国4協会およびアイルランドの健闘には、常に好意的なツイートを上げている。
 
 今回、ウェールズがアシュリー・ウィリアムズのヘディグシュートで同点に追い付いた際には“グレート”という単語で絶賛し、後半のハル・ロブソン=カヌーが見事なフェイントで逆転ゴールを決めた際には、このようなツイート。
 
「ロブソン=カヌーが“ワヌンコ・カヌー”に変貌した! 何というゴールだ!」
 
 元ナイジェリア代表のスーパーストライカーを引き合いに出し、貴重なゴールを挙げたロブソン=カヌーを祝福している。
 
 そして、サム・ヴォークスがダメ押しとなるヘッド弾を鮮やかに決めると、「素晴らしい」を連発したリネカーは、「この試合を見ていない人は、特別なものを見逃すことになる」として、ウェールズを「センセーショナルに素晴らしい」と評した。
 
 試合後は「ウェールズ、よくやった」と改めて祝福するとともに、「我々は、ウェールズに対して偏見を抱いていた」とも。戦前は不利と予想されたなかで、ベルギーを粉砕したチームに対しては、最後まで称賛の声を惜しまない、イングランドのレジェンドだった。