日本もオーバーエイジを上手く利用したい。ただ、彼らを組み込まない形でどれだけ強化試合をこなしても、本当の意味での準備とは言えない。なるべく“ぶっつけ本番”にならないよう、早い段階からオーバーエイジを合流させて、チーム編成を固めていくべきだ。
 
 今回の組分けを受けて、日本はナイジェリアとの第1戦、コロンビアとの第2戦は北部のマナウスで戦い、最後のスウェーデン戦は北東部のサルヴァドールが開催地となる。
 
 マナウスは蒸し暑くて、湿度が凄い。他の都市よりも環境面は過酷で、手倉森ジャパンの守備重視のプレッシングサッカーがどこまで持ちこたえられるか。ここで2連敗したら、終わり。サルヴァドールは海がきれいなところだけど、“バカンス”に行くわけじゃない。スウェーデン戦が消化試合にならないよう、マナウスでの2試合で確実に勝点を稼がなければならない。
 
 いずれにしても、日本は失うものはない。厳しい戦いになるのは間違いないけど、裏を返せば、やりがいのある相手と試合ができるんだ。ネガティブになる必要はひとつもないし、アジア王者として胸を張って戦ってほしい。
 
 手倉森ジャパンはメダルを狙っているんでしょ? 目標を達成するには、どこかで強豪国を倒さなければならないし、今回の五輪は、“リオ”五輪だ。決勝の舞台となるマラカナンはリオにある。 “マナウス”五輪や“サルヴァドーレ”五輪にならないよう、健闘を祈っているよ。