ユーヴェ戦に手応え示す長友…PK戦のキッカーは監督に直訴「蹴らせて下さい」

写真拡大

 コッパ・イタリア準決勝セカンドレグが2日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとユヴェントスが対戦した。試合後、長友が記者団の取材に応じている。

 1月27日に行われたファーストレグでは、ユヴェントスが3−0で快勝。インテルは3点が必要な状況でセカンドレグに臨んだ。長友は左サイドバックでフル出場を果たしている。

 試合は前半から果敢に攻めるインテルが17分に先制点を奪うと、48分に追加点を挙げて2戦合計で1点差に迫る。さらに81分にイヴァン・ペリシッチがエリア内で倒されて獲得したPKをマルセロ・ブルゾヴィッチが決めて遂に試合を振り出しに戻すことに成功。延長に入っても決着がつかず突入したPK戦をユヴェントスが5−3で制し、辛くも決勝進出を果たした。

 長友は試合を振り返って、「PKはやっぱり運もありますし、なかなか難しい。その運が一番大事かなとも思うんですけどね。ただ試合はユーヴェ相手に3−0で、最高の自分たちのスピリットを見せることができた。28日に(セリエAで)ユーヴェに負けていたんで、僕らのプライドもあったし、インテルのプライドもありました。だから今日は試合内容としては素晴らしい試合ができたのではないかと思います」と、チームとして良い試合ができたと前を向いた。

 インテルは2月3日に行われたセリエA第23節キエーヴォ戦以来、公式戦5試合ぶりの無失点を達成。これについては「ユーヴェ相手に失点しないということは、本当にチーム全体で守備ができたっていうことだし、僕自身も(フアン・)クアドラードをしっかり見ることができた。マンチーニ監督にも言われていたんで」と、現在セリエAの首位に立つユヴェントス相手に守りきれたことに満足感を示した。

 決着をつけたPK戦では4人目のキッカーを務めて成功していた長友。「監督が来て、僕が『蹴らせて下さい』と言ったんです。蹴りたかったんで、自分から言いました」と、自ら監督にキッカーを申し出ていたことを明かした。

 インテルは6日にセリエA第28節でパレルモをホームに迎える。この試合に向けて、「サッカーは難しくて、日曜日に最高の試合ができるとは限らない。ただ本当にこの一人一人のチームのスピリットを、強いスピリット、魂を感じたと思う。僕らもピッチに立っていて楽しんでプレーできていた。こういう試合を日曜日もして、続けられるといい」と、意気込みを口にした。