小学生の裸眼視力が、1.0未満の子どもは3割以上になり、1979年の調査開始以来、過去最悪になったことが、2016年1月22日に発表した文部科学省の2015年度学校保健統計調査でわかった。

裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は、幼稚園26.82%、小学校30.97%、中学校54.05%、高校63.79%だった。約30年前の父母世代にあたる1885年度調査に比べ約6〜17ポイント増えている。

原因について同省では「スマートフォンやパソコンなど、近くを見る機会が増えたため」とみている。ロート製薬の調査でも、小学生の1日の生活時間(学校やテレビを見る時間を含め)のうち半分は漫画、勉強、ゲーム、スマホなど「距離が30センチ以内のもの」を見る行動に費やされていると指摘している。