パンダは愛くるしい見た目から多くの人々に好かれている動物で、日本国内では3カ所の動物園で計10頭のジャイアントパンダが暮らしています。しかし、野生のジャイアントパンダは世界中で約1600頭と言われていて絶滅の危機に直面しています。そんな中、環境保全団体のWWFジャパンは、パンダの保護活動の一貫として、パンダをモチーフにしたかわいらしいフォントを制作しています。

Adeevee - WWF Japan: The Panda Font Project

http://www.adeevee.com/2015/05/wwf-japan-the-panda-font-project-design/

パンダフォントのアルファベット(大文字/小文字)と数字の一覧は以下の通り。白黒のパンダの柄をうまく生かした丸っこい形がなんともキュートです。



パンダフォントを紙に印刷したサンプルは以下のような感じです。



さらに、アクセント記号付きのアルファベットや、ギリシャ文字も用意されています。クエスチョンマークやカッコなどの記号までパンダ仕様になっていて、コピーライト表示のマルシーマークや、商標を表すTMマークにも小さいパンダが隠れています。



パンダフォントは「MADE BY PANDAS FOR PANDAS(パンダによるパンダのためのフォント)」というコンセプトで作られ、思わず抱きしめたくなるようなデザインを目指したとのこと。



フォントの使用用途としては、例えばTシャツにプリントしたり……



帽子に印刷したりすることで、野生パンダの絶滅危惧問題について周りの人たちに知らせることができます。



さらに、パンダ愛をこれでもかと主張する「I LOVE PANDA」と書かれたテープシールや……



マグカップを使えば、いつでも誰でもパンダの現状について身近に感じることができそうです。



自転車のフレームにもパンダフォントを使った「PANDALICIOUS」の文字をぺたり。日本語に訳すと「超パンダ好き!」という感じ。



なお、このパンダフォントは世界最大規模を誇る広告・コミュニケーション祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に出展されて、現地メディアが取り上げたことで話題になったもの。記事作成時点ではフォントをインストールしたり使ったりすることはできませんが、WWFでは想定以上の反響を受けて、パンダフォントの今後の運用について検討中とのことです。