GPIFという独立行政法人の名を聞くことが多くなった。正式名称は年金積立金管理運用独立行政法人だが、長過ぎるのでGPIFと呼ばれ、独法となる前は年金福祉事業団。国民の年金資産を運用する機関投資家である。その規模は137兆円と世界有数だが、これまで陰に隠れていた印象のGPIFが、いきなり浮上したのはアベノミクスの“尖兵”となって株を買い、官製相場の中核を担っているからだ。官製相場で「運用収益は6.6兆円の黒字」