「なんとかして、ここから出たいです。ここは最悪です」ある日本人の男(30代)が収容されていたのは、フィリピンの首都マニラ中心部から車で30分ほど南にあるパラニャーケ刑務所。収容率400%とも言われる過密で劣悪な刑務所だ。男から送られた写真をみると、所狭しと黄色のTシャツを着た囚人がいるのがわかる。同じ部屋の中に70人以上の収容者がいたという。すでに連絡は途絶えているが、取材当時、男は大胆にも刑務所から脱走す