税を優遇されていた江戸の庶民たちは幕府が大好きだったという(写真:オリバー/PIXTA)「脱税」という言葉は「税を逃れる行為」の全般を指すものだが、税を逃れる行為というのは必ずしも「税法違反」だけではなく、法の抜け穴を突くことも含まれる。こう語る元国税調査官の大村大次郎氏によれば、江戸時代には、為政者と庶民のあいだに税逃れをめぐる「持ちつ持たれつ」の関係があったそうです。※本稿は、大村氏の著書『脱税の