2021年7月28日。当時、中学3年生だった寶佑真(たから・ゆうま)は、福島の県営あづま球場のマウンドに立っていた。東京オリンピック野球競技の開幕戦となる日本対ドミニカ戦。キャッチャーを務める小泉直大とともに大役を担ったのは、2011年の東日本大震災で甚大な被害を被った相双地区の中学野球選抜メンバーだったからである。「あづま球場のあの景色は覚えています。高校でもここで投げたいなと思いました」始球式を務め
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2021年7月28日。当時、中学3年生だった寶佑真(たから・ゆうま)は、福島の県営あづま球場のマウンドに立っていた。東京オリンピック野球競技の開幕戦となる日本対ドミニカ戦。キャッチャーを務める小泉直大とともに大役を担ったのは、2011年の東日本大震災で甚大な被害を被った相双地区の中学野球選抜メンバーだったからである。「あづま球場のあの景色は覚えています。高校でもここで投げたいなと思いました」始球式を務め