北朝鮮に400ヶ所以上存在する、自由市場。1958年に現れた、農民が余剰農産品を売る農民市場がベースになっているが、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」によって配給システムが崩壊したのを機に、実質的な食糧供給インフラを担うまでになった。なし崩し的に進む市場経済化を阻止し、経済の主導権を市場から国の手に取り戻そうとした金正日総書記は、2009年11月に貨幣改革(デノミネーション)を断行した。ところが、経済が大混乱