中国・丹東から平壌行きの列車に乗り、橋を渡るとすぐに北朝鮮の新義州(シニジュ)駅に到着する。数時間に及ぶ入国審査、通関を経て、再び走り始めた列車の車窓から目に飛び込んでくるのは、入口に大きな看板を掲げた古ぼけた工場だ。それが、新義州を代表する大工場、楽元(ラグォン)機械連合企業所だ。北朝鮮ご自慢のCNC(数値制御装置)工場として、国営メディアにもしばしば登場し、朴奉珠(パク・ポンジュ)内閣総理(当時