1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」に前後して、崩壊に追い込まれた北朝鮮の配給システム。一般国民がコメ一粒たりとも配給で得られず、自らの力で食料調達を強いられる中でも安全部(警察)や保衛部(秘密警察)など治安機関への配給は続けられていた。だが、数年前から遅配や欠配が起きるようになり、昨年はまともな配給が行われなくなっていた。ところが先月末、1年分の配給が一気に行われた。コロナ対策としてストップさせら