認知症の母と向き合って20年―。介護と執筆で多忙を極めていたら、突然、乳がんを患った。そんなトホホな事態に小言を漏らしつつ、役に立たない同情は一蹴。淡々と運命を受け流す作家が、小説では描けなかった闘病の“現実”とは?【写真】いつも母親の隣にいた、幼少時代の篠田節子さん「ここが長年、母の遊び場だったのね。暑くても寒くても、ここに来れば何でもあるし。何よりきれいなお手洗いがあるので安心したみたいです。母