格差社会が時代のキーワードとなった2007年に、評論集『若者を見殺しにする国私を戦争に向かわせるものは何か』を著したライターの赤木智弘さん。同書のなかで最も注目されたのは「希望は、戦争」というフレーズだ。就職氷河期世代の叫びとして注目を集めた。景気のよしあしは選べず、どのタイミングで高校や大学を卒業するのかは運まかせ。それが就職氷河期と重なった赤木さん世代は、まさに「はずれくじ」を引いた。平成が