他人のSNS投稿を「ウザい」と思っちゃうワケとは?
![shutterstock_116849686](https://image.news.livedoor.com/newsimage/3/5/35484_717_8d45df875334261b148531b19a5953f8-m.jpg)
他人のSNS投稿内容に、違和感を感じたことはありませんか?
毎日のように自撮り写真をアップロードする女子、ニュース記事に噛み付くおじさん、自分の想いをアツく語る意識高い系……。
どうして彼らに“違和感”を感じるのでしょうか?
それは、むしろ「わたし達のほうが変わってきた」というのです。
■若者のSNSコミュニケーションは「悪目立ちしないこと」
トレンド総研が行った「10〜20代のコミュニケーション事情に関するレポート」の世代・トレンド評論家の牛窪恵氏によると、不況のど真ん中に生まれ育った10〜20代の若者は、将来に漠然とした不安を抱えており、その反動として「誰かとゆるく繋がって安心感を得たい」と考えているのだとか。
小さい頃からインターネットに触れている“デジタルネイティブ”だからこそ、SNSいじめがリアルの生活に直結していることをよく知っている。だからこそ、リアルでもバーチャルでも周りに気を遣い、「KY」や「ぼっち」を嫌って、SNSでも“ゆるく浅く”楽しむことを、無意識にこころがけてしまっているのだそう。
気の合う“内輪的”なコミュニティに属し、意見を主張しすぎて、悪目立ちするよりも、ネタとしてイジってもらえる投稿で“ゆるふわ”な空気を楽しむ、そんな人たちが多いのだと、牛窪恵氏は説明しています。
つまり、冒頭に上げたわたしたちの“違和感”は、これが原因だったのかもしれません。
■コミュニケーションのお手本は「ひな壇芸人」
彼らにとって、コミュニケーションのお手本は“ひな壇芸人”。
Twitterなどでも、“大喜利”的なやりとりや、外野の立場からツッコミを入れる“やじうま”のようなやりとりが見られますよね。あれはまさに“ひな壇的コミュニケーション”を表しているのだそう。
実際に、約5人に1人は「おもしろい投稿をするように心がけている」と答えており、ネット上でも「ウケる」「ネタになる」ことを重視する人が多いことがわかります。
■「ゆるふわコミュニティ」の新しいSNS
そんな彼らのコミュニケーションに則したSNSツールも注目を浴びてきています。それが『755』や『MixChannel』。
『755』は、“中輪”的な距離感で有名人とコミュニケーションができる上に、自らもトークルームを設置してまるで「ひな壇芸人」のようにコメントを受付けたりもできる、すでに累計350万DLされている大人気アプリ。
『MixChannel』は10秒の動画を投稿できるアプリです。カップル動画が大人気で「ミクチャ」なる言葉も出てきているほど。まさに“内輪”的なコミュニケーションと言えるかもしれませんね。
こうやって見てみると、今流行っているFacebookは“ゆるく繋がる”にはちょっと重たいし、Twitterもゆるく繋がれるけど“内輪的”ではない。次に流行るSNSって、この2つの要素を持ち合わせているのかもしれませんね。
【参考】
※ 「10〜20代のコミュニケーション事情」に関するレポート - トレンド総研