もう保護フィルム、保護ガラスは古い、ひと味違う第3の液晶保護「フッ素コーティング」が分子レベルですごかった!

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スマホやタブレットを使っていて、最も気になる場所がある、そう、ディスプレイだ。
ディスプレイは閲覧するうえでも、操作するうえでも非常に重要な場所だ。だからこそディスプレイは常に綺麗な状態で使っていきたい。

ディスプレイを保護するアイテムとして古くから愛用されていたのが「ディスプレイ保護シート(保護フィルム)」である。ガラケー全盛の時代より定番アイテムとして活躍してきた。新機種に機種変更したらとりあえず保護シートを貼るというのが定番の儀式であった人も多いだろう。

スマホが普及した現在は、保護フィルムよりスマホの大画面をキズから守れるシートが登場した。そう、「ディスプレイ保護ガラス」だ。
柔らかい保護シートとは違い、硬い保護用ガラスを貼り付けることで、スマホやタブレットの大画面を強固に守ってくれる。

この保護ガラスは、強度もあり、長持ちすることから最終アイテムと誰しもが思っていた。

しかし、時代は、さらに進化したのだ。

●第3の選択肢は魔法の液体を塗るだけだった
完成形と思われた保護ガラスだが、指の滑りが悪くなる場合がある、指紋がつきやすくなってしまう、本体に厚みが出てしまうなどの弱点もわずかにあった。
それらを解決する画期的な保護方法が存在したのだ。

それは「フッ素コーティング」だ。よくフライパンの加工で知られているアレである。


自動車のガラスコーティングで有名な「ガラコ」のスマホ向けフッ素コーティングもある
(撥水機能はありません)


厳密には、フライパン加工とまったく同じわけではない。スマホ用の場合は、フッ素加工をしてくれる液体を液晶画面に塗るという方法だ。なんと液体を塗るだけでディスプレイ保護ができてしまうのだ。

フッ素コーティングは、10万分の1ミリ程度のごくごく薄い層が液晶面のガラス分子と結合することで、ディスプレイを守ってくれる。スマホ用フッ素コーティングの理屈を知るだけでも、なんだかスゴイ感じがする。

●耐指紋や滑りの良さに最適なフッ素コーティング
そんな10万分の1ミリ程度の保護で、どれだけ保護ができるの?と思うだろう。それができるのだ。
まず、耐指紋状態となり、ディスプレイに指紋が付きにくくなる。その上、指紋や汚れが拭き取りやすくなるため、サッとひと拭きで液晶画面はピカピカになるのだ。

またフッ素コーティングのスゴイとことは、指の滑りが極めて良くなることだ。人気のLINEゲーム「ツムツム」など、指を滑らせる操作のゲームが各段にやりやすくなる。あの「指が引っかかってしまってスコアが伸びない」という問題が改善するぞ。
さらに、保護シートのような気泡やホコリが入ってしまう心配や、保護ガラスのように本体の厚みが増してしまう問題もなくなる。

まさに、良いことずくめなのだ。

●注意したいのはキズや衝撃
しかしながら、フッ素コーティングにも注意したい面もある。
保護シートや保護ガラスとは違い、あまりに薄い層のため引っかき傷や衝撃に対する割れ対策に不安が残るとことだ。
しかしながら、近年スマホで採用されているディスプレイは、ゴリラガラスを代表とする強化ガラスだ。昔とは違い、落下などの事故による破損を除けば、通常の利用で破損するケースは減っている。また、落下などの大きな事故がおきれば、保護シートや保護ガラスを使用していても、液晶画面は無事ですまないだろう。

つまり、通常の利用では、保護シートや保護ガラスでディスプレイを過保護に守る必要性は薄れているのだ。

操作性や操作感が落ちるからスマホに何も貼りたくない人や、保護シートや保護ガラスに満足できないと言う人に、フッ素コーティングは第3の選択肢になるだろう。


布施 繁樹