板野友美
AKB48結成当初から主要メンバーの一人として活躍し、2011年1月にシングル『Dear J』でソロデビューを果たした板野友美。昨年8月のAKB48卒業後、今年7月にファーストアルバム『SxWxAxG』をリリースし、翌8月から全国ツアーを開催。20曲近くセンターで歌って踊り続けながらも、その表情からは余裕すら感じさせた。クールなイメージを持たれがちな彼女だが、LINEのON AIRイベントで友だちからの質問に無邪気に答える素顔は異なり、12月17日にリリースされたニューシングル「COME PARTY!」では、そんな彼女の新たな一面が垣間見える。

――ソロデビューされてから4年が経とうとしていますが、AKB48の活動に時間を割かれることも多かったと思うので、昨年に卒業してから本格的に始動されたような印象でしょうか。

板野:AKB48にいた時は、かなり時間に限りがあって、ソロのために費やす時間が無くて。ソロデビューが夢だったので、せっかくだから、もっと格好良い姿でやりたかったけど、本当に時間が無かったので、そのギャップがすごく歯がゆくて。

もっと自分を高めて、成長させていきたかったので、卒業してからはボイストレーニングやダンスレッスンとか、ジムに行ったり、楽曲作りに対してもたっぷり時間があるので、一つ一つの作品にこだわって作れるようになったし。時間のかけ方が違うので、前よりも出来上がった作品一つ一つにもっと想いが残せてると思うし、余裕をもって取り組めていると思います。

――今年は、ファーストアルバムをリリースして、台湾と香港含めた全7ヵ所のツアーを回られましたが、アルバム制作やツアーを初めて経験して、収穫に感じていることはありますか。

板野:アルバムは、シングル曲にプラスして新曲を4曲入れたんですけど、一つ一つこだわって作れたと思うし、今までの楽曲とはまた違ったEDMだったり、クラブっぽい曲にも挑戦できたので、新たな一歩が踏めたんじゃないかなと思います。

あと、自分一人でツアーを回ったことが大きくて。MCもそうですし、20曲近く歌うのも今までにない経験だったので。それを一回切りではなく、何カ所も回ることで「もっとここをこうしよう」というのを次への課題にして、次の場所でそれをクリアーするというのを最後まで積み重ねていくことで、成長できたんじゃないかなと思います。

お客さんの前に立ってみないと分からないこともあって。「こういう時にこういう反応なんだ」とか「この曲は盛り上がって、意外とこの曲はこういう感じなんだ」とか。多分、私たち作る側の考えていることと、お客さんの好きな曲も違うと思うし、反応とかも全然違うので、やりながら作っていけたんじゃないかなと思います。