――あくまで世間のイメージに過ぎないのですが、周囲の意見を柔軟に取り入れるというよりは、自分のやりたい方向性を突き進むタイプだと思ってたので、正直意外でした(笑)。

板野:例えば、モノトーン系とかキラキラしたものとか、自分が格好いいと思うのは多分、ずっと変わらないじゃないですか。やっぱり自分の意見だけだと狭まっていくし、ミュージックビデオとかも、いつも同じ感じになっちゃうなと思ったんですよね。

ブレてる訳じゃなく、“板野友美”のイメージをどんどん覆すような、裏切るような方が、見てるファンの方も「こういう方に行きたいのかな?」「こういう曲もやるんだ!」みたいに面白いと思うし。色んな役を演じていかないと、自分自身もつまらないじゃないですか。

今まではAKB48のメンバーが沢山いたから、例えば可愛い子とか、格好いい子とか、セクシーな子がいたけど、それを全部自分一人でやらなきゃいけないと思ったので。その方が、色々な方に好きになってもらえるものが出来るんじゃないかなと思います。

――世間が抱くイメージと自分自身との間にギャップを感じますか?

板野:それも一部分だし、今までその一部分しか見せてこれなかったんだなとはすごく思うので。私、結構しゃべったりするんですけど、そういう部分とかは知られてないから、もっとお茶目な所とか、今まで皆さんにお見せしてない所も、出していきたいなと思います。

――今回の「COME PARTY!」は、韓国のアイドルグループGirl’s Dayの「Easy Go」という曲のリメイクですが、台湾と香港でライブをした経験も影響していますか?

板野:台湾と香港でライブをした時に、日本よりもEDM文化というか、格好いい曲とかアップテンポな曲がすごく好評で、乗れる感じが好きなのかもしれないんですけど、「もっとこういう曲を増やして欲しい」という反応があって。今回のクラブミュージックというか、パーティチューンは、海外に行った時すごく好評だったという理由もありますね。

「COME PARTY!」は、私の担当ディレクターの方が気に入っていた曲で「どう?」って聞かれたんですけど、今回は他の曲も含めて、皆さんの意見を取り入れると決めていたので、「じゃあ、これにしましょう」という感じで。