憧れのOLはアイドルだった!? 唯一無二の″アイドル社員″「種ちゃん」
現役東大生の「週刊アイドル通信」
12月3日、種子島宇宙センターにて小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功して世間は盛り上がっていますが、アイドル界では種子島出身の女性アイドル「種ちゃん」に注目が集まっています。
種ちゃんはアイドルとOL二足のわらじを履く、“アイドル社員”。OLとしてIT企業で働き、受付や広報の仕事を行うかたわら、アイドルに早変わりするのです。まるでマンガのような設定の人物ですが、彼女は一体どんなアイドルなのでしょうか？
12月6日(土)、渋谷O-nestで行われたライブ「Sing! Dance Smile!」に種ちゃんが出演するとの情報を聞いた僕は、さっそく潜入してきました。
ライブでは人気曲「君へ届け」とデビュー曲「アイドル☆シャイン」の2曲を披露。もともと歌手を目指していただけあって、歌唱力は抜群。しかし注目すべきはそのユニークな振り付けです。「アイドル☆シャイン」では名刺を渡す動作があり、OLの悲哀を感じさせます。さらに、ロケットのように頭に三角を作る動きがあったりと、思わず一緒に体を動かしたくなるようなライブでした。
MCでもアイドル社員・種ちゃんの個性が光っていました。最初の挨拶が「お世話になっております！」だったり、サイン色紙ならぬサイン名刺を会場にきているファンに渡したりと、思わずフフッと笑ってしまうような場面が多数。話し方もどこか上品な感じで、アイドルには似つかわしくない言動ですが、こんな人と一緒に働きたいなあと思わずにはいられませんでした。
しかし、現実問題、OLをしながらのアイドル活動はかなり大変なはず。それなのに、これだけのクオリティのパフォーマンスを繰り広げる種ちゃんはただ者ではない……!? 彼女の素顔に迫るべく、ライブ終わりの種ちゃんに突撃しました。
「普段は株式会社ルクレというソフトウェア関連会社で受付や広報のアシスタントの仕事をしています。アイドル業と両立するのは大変ですが、そんな私をライブで見て、お仕事を頑張ってる方やサラリーマンの方に元気を与えられる存在になれれば嬉しいです」
僕らが考えていたような、仕事とアイドル活動、どちらかがおろそかになってしまっているのではないか？ といった心配はすべて杞憂に終わりました。聞けば、アイドル活動に関するブッキングや報告書などもすべて自分でこなしているのだそう。マネージメント能力もあるなんて……社会人としてもそのスペックは高いようです。
ここで、少しいじわるな質問をぶつけてみました。それは「社内恋愛に興味はないんですか？」というもの。アイドルに対してタブーとも言えるこの質問ですが、社会人ならば当然の質問です。勇気を出して聞いてみた結果……。
「今は仕事とアイドル活動に夢中すぎて、考えたこともありません（笑）。アイドルを極めたいと本気で思っています！」
はい、やはり心配ありませんでした。種ちゃんは、仕事仲間とは仕事だけの関係と割り切っているそう。素晴らしい！
とても真面目で、頑張り屋さんの彼女。そのキラキラとした瞳の奥には、確固たるプロ意識とアイドル活動に対する気持ちの強さが宿っていました。
「ロケット打ち上げを見て育った」種子島観光大使の顔も…3つのわらじを履く種ちゃん11月末、なんと種子島観光協会より種子島観光大使に任命された種ちゃん。故郷である鹿児島県種子島の魅力を聞いてみました。 「何より手付かずの自然が多く残っているところが大好きです。それと、鉄砲伝来の地だったり、ザビエルが上陸した地だったり歴史ある面もあれば、最新の宇宙センターがあったりする面もあって、自慢の故郷です！」
種子島の豊かな自然が彼女の人間性を作り上げたのなら、その純粋さも納得です。宇宙センターについては、身近な存在すぎて、種子島にいた頃はコンビニよりロケットの方が見慣れていたというショッキングな事実も明かしてくれました。種子島のことについて話している彼女は、終始はじけるような笑顔で、種子島への愛がひしひしと伝わってくるようです。
最後に、種子島観光大使という3足目のわらじを履いた種ちゃんの今後の目標を聞いてみました。 「とにかく私の存在を世間の方に知ってもらいたいです！ そして、アイドル社員という名前が、そして種子島が世間にもっと浸透するように、精一杯頑張っていきます！」
アイドル、企業のOL、そして種子島観光大使と、3つの顔を持つ種ちゃん。彼女はその3つすべてに対して真摯に、誇りを持って立ち向かっています。
種子島に鉄砲が伝来したとき戦国時代に革命を起こしたように、アイドル社員種ちゃんはこのアイドル戦国時代に革命を起こす“火種”となるのでしょうか？ その引き金をひくのは、僕たちファンなのかもしれません。
東京大学アイドル同好会
東京大学アイドル同好会は、アイドルが好きな東大生によって結成されたサークルです。アイドルについて語り合い「知の創造的摩擦」を起こしているほか、年二回行われる学園祭でのアイドルライブ企画や、毎月第1木曜日に下北FMにて放送中の「東大生がアイドルを研究してみた！」を通じ、アイドル文化の普及活動も行っています。公式サイト／
