【米国はこう見ている】今季2敗目の上原浩治に女房役らが絶対的な信頼を示す 「彼は今シーズンずっと素晴らしい」「こんな試合もある」
チームメイトは上原に対して変わらぬ絶対的な信頼感
レッドソックスの上原浩治投手が1日(日本時間2日)の本拠地でのカブス戦で同点の9回に登板し、犠牲フライで決勝点を献上した。チームは1-2で惜敗。今季2敗目を喫した絶対守護神だが、同僚は絶対的な信頼を崩してはいない。
「ウエハラに疲労の兆し」という見出しで特集しているESPNによると、この日先発したクレイ・バックホルツ投手は「いつもマウンドに立つたびに無失点で切り抜けることは不可能だ。こんな試合もある。野球は難しい。もしも、時速120マイル(192キロ)を投げる選手がいたとしても、誰かがヒットを打つだろうし、得点もするものだ」とまさかの敗戦投手になった上原をかばっている。
上原は9回、先頭打者の3番アンソニー・リゾにセンター前に運ばれ、続くスターリン・カストロにレフトへの二塁打を打たれた。無死1、3塁とされ、ルイス・バルブエナにライトへの犠牲フライを打たれて勝ち越された。
「ちょっと疲れているかもしれない」と通訳を介して、地元メディアに語ったという上原だが、1点を失った後の後続はしっかりと抑えた。
この日の20球中ストライクは14球。制球はいつも通りハイレベルだった。これで3勝2敗18セーブ。防御率は1・40と未だに素晴らしいが、半月前の6月16日のツインズ戦後には0・57という衝撃的な数字だった。
地元紙ボストン・ヘラルドによると、女房役も擁護している。A・J・ピアジンスキー捕手は「彼のボールはいつも通りだ。でも、今夜は相手がすごくいい球を打ってきた。それだけの話。こういうこともある。彼は今シーズンずっと素晴らしいよ。1点取られたけれど、そういうこともある。彼は(6月19〜29日の)遠征でたくさんのセーブを記録した。彼はいいボールを持っている。君たち(メディア)が何を求めているのか理解できないよ」と力説。地元メディアの上原の不調を懸念する声をかき消し、変わらぬ絶対的な信頼感を示した。