上原浩治【写真:Getty Images】

4連勝のうち上原は3試合で1勝2セーブ

 レッドソックスの上原浩治投手が29日(日本時間30日)のブレーブス戦で、3−3で迎えた9回表から登板。先頭打者にヒットを許したが、後続を断ち、無失点に抑えた。その裏に決勝点が生まれ、わずか9球で今季初勝利を手にした。

 昨年のワールドシリーズ王者は悪夢の10連敗からブレーブスとの4連戦で怒濤の4連勝を飾った。この4連勝のうち、上原は3試合に登板し、1勝2セーブで無失点と完璧な投球を見せている。現地では上原の出番を「コウジ タイム」と表現する声もあるように、絶対的な安心感をもたらしている。

 この日ブレーブスの先発投手を務めたマイク・マイナーはMLB公式サイトの試合特集で、レッドソックス戦の終盤の恐怖をこう語っている。

「相手はタフなチームだ。この4試合では終盤に反撃してきた。いつも反撃の予感を我々は感じていた」

 マイナー自身も素晴らしい内容だった。7回を投げ、7安打無四球で1失点。しかし、リリーフ陣が終盤に打ち込まれ、打線も沈黙した。そして最後にはサヨナラ負けを喫した。4連勝のうち、3勝に貢献しているレッドソックスの絶対守護神の存在も、ブレーブスにとってはプレッシャーとなっていたのかもしれない。

 上原はこの日も9球中8球がストライクと高い制球力を示した。防御率0・83という圧倒的な数字は29日の試合終了時点で、今季10セーブ以上挙げているリリーフ投手の中で最高の数値となっている。

 昨季王者の復調の原動力となっている上原は試合後、自身のツイッターで勝利の喜びをこう伝えている。

「投げてきました(o^^o) サヨナラ勝ちです(o^^o) 美味しいビールを頂きます(o^^o)」

 地元ファンにも話題となっている顔文字も笑顔ばかり。守護神の活躍は今後も続きそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count