「スマホ史上最高」だという日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」を富士通とジャストシステムが共同開発

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「操作ミスの防止」や「変換機能の向上」などにこだわった日本語入力システムが、富士通とジャストシステムの共同開発によって誕生した。

富士通とジャストシステムは、「スマホ史上最高」とうたう日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」(ウルティアス)を共同開発した。

昨今では、携帯電話でのコミュニケーションは音声からテキストベースへと移行しており、ユーザーの間でスマートフォンにおける文字入力の使いにくさに対する不満が募っているという。

そこで、操作ミスの防止や変換機能の向上などにポイントを絞り、ユーザーの思いのままに文字入力を行うためのシステムを開発した。「Super ATOK ULTIAS」は、今年の夏以降に発売される富士通製のスマートフォンに搭載される。既存の富士通製品にも搭載されるかどうかは、今のところ未定だという。

操作ミスの防止

スマートフォンではなぜ誤入力が起こりやすいのかを徹底分析し、ミスを回避する「プレミアムサクサクタッチパネル」を開発した。入力時のノイズを大幅に削減することで、タッチミスが発生する可能性を抑えている。また、わずかな指の動きが意図せぬフリックを生み出すことを回避する等、ユーザーが意図した入力を極力正しく判断するような工夫がなされている。

また、文字編集のしやすさにこだわったUIも開発し、「カーソルがうまく動かない」、「コピペが思うようにできない」などといったスマートフォンにありがちなユーザーのフラストレーションを軽減する。

変換機能の向上

日本語入力には「漢字やカタカナへの変換」という操作が入るため、入力時にユーザーの思考が寸断されやすいという特徴がある。この作業をできるだけスムーズに行って思考の寸断を防ぐため、「文脈を考慮した予測変換」、「利用シーンに合わせた変換」、「英語入力支援」など、様々な機能が搭載された。
例えば「そうしゃ」という単語は「走者」や「奏者」など多数の変換候補を持つが、文脈から適切な漢字を判断して優先的に表示する。多少の入力ミスがあっても補正して変換してくれる機能も備わっている。

また、メールやSNS使用時は話し言葉が、地図アプリ使用時には地名が優先されるなど、利用中のアプリによって辞書を切り替えることで、シーンに合わせた変換が行われる。住所入力を支援する機能もあり、地名の一部を入力すると県や市が補完される。

辞書には旬のワードが毎週無料で自動追加されるようになっており、流行のワードにも対応するという。

ReadWrite Japan編集部
[原文]