「私服OK」と言われた面接、本当に私服着ていっていいの?

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会社説明会や面接で「私服で構いません」と言われるケースがあります。でも、突然「私服で」と言われても一体どうしたらいいのか、本当に悩ましいですよね! いざ私服で行ってもまわりがみんなスーツだったり、私服のコーディネートに自信がなかったり......。そこで先輩たちはどう対応したのか、内定した学生300人に聞いてみました。

Q.説明会や面接に「私服で来ても構いません」と言われたとき、実際に何を着ていきましたか?
就活スーツ 62.2%
私服 31.3%
その他 6.5%

アンケートをしてみると「私服OK」と言われた説明会や面接に、本当に私服で臨んだ就活生は全体の31.3%にとどまりました。それに対して62.2%が、就活スーツで行ったという結果に。ちなみに「その他」6.5%は「そういった面接が一度もなかった」とのことです。

そこで、「就活スーツ」を選んだ学生に理由を聞いてみました。

【無難だから】
・私服で失敗はあっても、スーツならない(女性/22歳/運輸・倉庫内定)
・私服より結局スーツのほうが好印象(男性/23歳/小売店内定)

確かに就活スーツであればどんな場でも通用する安心感はありますね。

【目立ちたくない】
・自分だけ私服で浮くのは困る(女性/22歳/金属・鉄鋼・化学内定)
・試されているだけだと思った(女性/24歳/金属・鉄鋼・化学内定)
・私服でも大丈夫というのはただの建前(女性/22歳/ホテル・旅行・アミューズメント内定)

悪目立ちを避けたい、「私服OK」をそのまま受け取らず、企業の思惑を深読みする人もかなり多くいました。

【その他】
・面接向きの私服を持っていない(女性/28歳/食品・飲料内定)
・それでも就活スーツを着ていくのが普通だと聞いた(男性/22歳/団体・公益法人・官公庁内定)
・誠実さをアピールしたかった(女性/23歳/ソフトウェア内定)

次に、「私服」を選んだ学生に、どんな服装で行ったか、身につけたアイテムを聞いてみました。

Q.私服と答えた人は、どんな服装で行きましたか?(複数選択)

【男性】
シャツ 68.8%
ジャケット 46.9%
チノパン 43.8%
スニーカー 31.2%
ジーパン 25.0%
革靴 21.9%
ネクタイ 12.5%
Tシャツ 12.5%
カーディガン 12.5%

【女性】
シャツ・ブラウス 47.3%
ヒール靴 47.3%
ジャケット 43.6%
カーディガン 34.5%
タイツ・ストッキング 32.7%
フレアスカート 27.3%
ワンピース 23.6%
チノパン 16.4%
ニット、セーター 16.4%

シャツ+ジャケットに男性はチノパン、女性はスカートが多数派。私服でもベーシックで清潔感のある装いが主流ですね。一方で、ジーパンなど少しカジュアル過ぎ? と心配になるファッションも登場。そこで「面接で私服にダメ出しをされたことは?」と質問。「ある」と答えたのは意外にも、ジーパン+Tシャツを着ていった女性わずか1名でした。

こうしてみると「私服OK」の面接には、就活生が警戒するような裏はないように思えてきます。クリエイティブ系の業界が応募者に社風を知ってもらう。あるいは、アパレル系の会社が学生のセンスをチェックするため、などということはよく言われますね。業界や社風の情報を集めたうえで判断し、相手にきちんとした印象を与える装いでさえあれば、私服は個性をアピールする武器になるのではないでしょうか?

文●鈴木恵美子
調査期間:2013年12月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:内定者男女278件(インターネットログイン式アンケート