お年寄りに長い睡眠時間は必要ない?「いいえ。必要です」

写真拡大

年を取ると早く寝て、朝明るくなる前に起きている早起きさん、というイメージがありますが、睡眠時間が少なくてもいい体質になってきているのでしょうか?実はそんなことはなく、若い人と同様、8時間ほどの睡眠がお年寄りも必要なんです。

睡眠ヘルス協会のデービッド ヒルマン医師によると、20代の頃から大人の必要睡眠時間は変わる事はありません。年を取るにつれて睡眠パターンも変わる事もあるかもしれませんが、20代前半以降はほぼ同様の睡眠時間が必要となります。

しかし歳をとったから睡眠時間は少なくてもいいと思い込んでいるお年寄りは多く、眠気を感じても普通だと思って我慢しているお年寄りがたくさんいるようです。

しかし睡眠障害があった場合、治療されれば、お年寄りも若返った気分になります。年を重ねるにつれて、例えば以前と同じくらい睡眠時間を取っていても、気分がすっきりしなかったり、意味もなくベッドで寝ている時間が多くなったりした場合、何らかの睡眠障害が疑われます。

通常、人は夜寝る様にプログラムされていますが、昼間眠たくなる場合があります。お年寄りが昼間職場にいる機会が少ない事を考えると、昼寝をする人も出てきます。しかしこの昼寝、特に遅い時間での昼寝は夜の睡眠に影響を与えてしまうようです。

またお年寄りに多い関節痛、アルツハイマー病認知症、薬なども睡眠に影響を与えている健康問題のようです。

年を取るごとに寝る時間も起きる時間も早くなっているようですが、お年寄りの必要な睡眠時間も20代の人と同じなのですね。

参考:Q: Do older adults need less sleep?
http://www.abc.net.au/health/talkinghealth/factbuster/stories/2013/11/14/3890794.htm