子どもが野菜嫌いな理由が判明―生まれつき脳に情報がインプットされているから エール大学研究

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親にとって子どもの野菜嫌いは頭をひどく悩ませるもののひとつですね。

どうにか調理法を工夫して子どもが苦手とする野菜を食べさせようとするのですが、なかなか効果がなくて困っている方はいませんか?

自分がちゃんと教育できないダメな親だから、子どもが野菜を食べてくれないのでしょうか?

そんな悩めるお母さんを窮地から救う新しい研究結果がエール大学から出されました。エール大学の研究によると、子どもが野菜を嫌うのは親の教育や子どもがダメな子だからというわけではないということがわかったのです。

研究者たちが多くの幼児たちを観察したところによると、幼児たちは自然素材のものを嫌う傾向にあるそうです。植物性のものや木など、ナチュラル素材のものよりプラスチック製やメタル製のおもちゃなどを好むのです。

研究者たちはさらにデータを細かく分析して、この自然素材のものを嫌う傾向は生まれたときから脳にインプットされているという事実を発見しました。

彼らが出版したジャーナルによると、人間は大昔、植物などを主食として摂取していた時期があり、多くの人が毒キノコや毒性の植物で命を落とすなど、まさに命がけの食生活をしていたということです。

その名残がまだ脳に残っていて、植物性のものには抵抗を示すのです。

しかし、野菜や植物が自分に害を及ぼすことはないという確信が得られれば、怖がる必要はなくなるので、野菜を食べることができるようになるのです。

子どもが野菜を嫌うには、こんな背景があったなんて驚きですね。これからは、無理やり食べさせるよりも「野菜は怖くない」と教えてあげるほうが野菜嫌いを直すには効果があるかもしれませんね。

参考:New study: kids evolvdd to hate veggies
http://www.news.com.au/lifestyle/parenting/new-study-kids-evolved-to-hate-veggies/story-fnet08ui-1226761824778